2代目にして初のAMGモデル「GL63 AMG」登場|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz GL63 AMG|メルセデス・ベンツ GL63 AMG
2代目にして初のAMGモデル
待望の「GL63 AMG」がモスクワでデビュー
メルセデス・ベンツは高級SUV「GLクラス」のハイパフォーマンス版となる「GL63 AMG」を、ロシアで開催されたモスクワモーターショーで発表した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
メルセデスSUVのフラッグシップモデル
今年4月にフルモデルチェンジがおこなわれ、正常進化を遂げた「GLクラス」にAMGモデルが追加設定。2007年のモデルデビュー以来、その登場が待ち望まれた「GL63 AMG」が2代目にして、ついに誕生した。
最高出力410kW(557ps)/5250-5,750rpm、最大トルク760Nm(約77.5kgm)/5250-5,000rpmを発揮するのは、「M157」と呼ばれるAMG社製の5.5リッターV型8気筒ツインターボエンジン。0-100km/hが4.9秒、最高速度は250km/h(リミッター制限)と、SUVモデルとしてはトップクラスの運動性能を手に入れた。燃費は、エンジンマネジメントの調整、スタート/ストップ機能を搭載したことで1リッターあたりの走行距離は約8.1kmを実現。CO2排出量は288g/kmを達成した。スポーツラインのSUVとしては善戦といえる値だろう。
トランスミッションは、先日発表された「SL63 AMG」や「G63 AMG」などとおなじく、7段AT「AMGスピードシフト プラス 7G-TRONIC」を採用。また「GLクラス」同様に「4MATIC」と呼ばれるメルセデス独自のフルタイム4WDシステムも搭載され、フロントに40%、リアに60%が配分される。
足回りは、路面状況や走行状態に即応してショックアブソーバーの減衰力を自動調整するADS(アダプティブ ダンピング システム)付きAIRマティックサスペンションにくわえ、さまざまな走行シーンに対応して「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」の3つのモードから選択が可能な「AMGライド・コントロール・パッケージ」が標準で装備される。
いっぽう、エクステリアはAMG専用となるアロイ製21インチホイール、クロームメッキがほどこされた2本出しのエキゾーストパイプなどを装着することで、よりスポーティな印象へと高まった。室内の雰囲気も一層エレガントとなり、より豪華な内装に仕立て上げることができる特別オプション「AMG デジーノ エクスクルーシブ パッケージ」も設定された。
なお、「SL63 AMG」のデリバリーは今年の11月を予定。価格は13万305ユーロ(約1,300万円)とアナウンスされた。
メルセデス・ベンツ GL63 AMG
ボディサイズ|全長5,146×全幅1,982×全高1,850mm
ホイールベース|3,075mm
トレッド 前/後|1,677mm / 1,696mm
車輌重量|2,580kg
エンジン形式|V型8気筒DOHC
総排気量|6,262cc
ボア×ストローク|98.0 × 90.5mm
圧縮比|10.0:1
最高出力|410kW(557ps)/5250-5,750rpm
最大トルク|760Nm(約kgm)/5250-5,000rpm
トランスミッション|7段AT(AMGスピードシフト プラス 7G-TRONIC)
サスペンション 前/後|ダブルウィッシュボーン / マルチリンク
ブレーキ|ディクスブレーキ
タイヤ 前/後|295/40ZR21 111Y XL / 295/40ZR21 111Y XL
最高速度|250km/h以上
0-100km/h加速|4.9秒
燃費|12.3ℓ/100km(約7.8km/ℓ)
CO2排出量|288g/km
価格|13万305ユーロ(約1,300万円)