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2015年6月12日
ダイムラー、カーシェアリングを通じて完全自動パーキングのテストを実施|Daimler
Daimler|ダイムラー
Bosch|ボッシュ
ダイムラー、カーシェアリングを通じて完全自動パーキングのテストを実施
ダイムラーは、サプライメーカーのボッシュとともに、欧州で展開するカーシェアリングサービス「car2go」を通じて、駐車場での自動入出庫実験を開始すると発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
将来的に完全自動運転へと繋がる技術
メルセデス・ベンツやスマート、ふそうなどを擁するドイツの自動車企業ダイムラーとボッシュが共同で、ダイムラーが欧州で運営しているオンデマンド型カーシェアリングサービスcar2goを通じ、自動運転による駐車場の入出庫の実験に着手すると公表した。
このテストでは、利用者はcar2goサイト経由でクルマを予約し待合スペースに移動すると、車両みずからエンジンを始動し無人のまま目の前まで自律移動してくれるという。返却時も同様で、返却ゾーンに車両を置きスマートフォンで操作をおこなうと、あとはクルマが自動的に空いている駐車スペースまで移動する。
ボッシュは、空きスペースを感知するセンサーやカメラ、通信など駐車場側のインフラ設備を開発。あわせて車両に専用のコントローラーを搭載し、これがインフラからの情報や車両のコンピューターから得た状況を解析、クルマを安全かつ確実に移動する。
メルセデス・ベンツの担当役員は「ボッシュと共同でテストをおこなうことで、インフラを基本した完全自動入出庫サービスを開発していきます。その先には完全な自動運転、もしくはこのケースに限ると自動駐車を見据えています」と語った。
またボッシュでも「完全自律パーキングは、完全自動運転よりも先に市販化が実現するとかんがえています。低速度域であることと駐車場にインフラを配備するので、開発も早く進捗するでしょう」とコメントをしている。