レクサス最小のコンパクトモデルをジュネーブで公開|Lexus
Lexus LF-SA concept|レクサス LF-SA コンセプト
レクサス最小のコンパクトモデルをジュネーブで公開
レクサスはジュネーブモーターショーにおいて、予告していたコンセプトモデル「LF-SA」を公開。その姿は2+2シーターのレクサス最小コンパクトモデルだった。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
レクサスとして未到の境地に踏み込む意欲作
事前の予告どおり、ジュネーブモーターショーでレクサスが披露したのは、あらたなコンセプトモデル「LF-SA」。「これまでのレクサスのラインナップにないまったくあたらしいモデル」とされていたそれは、ボディサイズ全長3,450×全幅1,700×全高1,430mmのコンパクトカーだった。
現行レクサス最小の「CT」よりも小さく、サイズ感としては、トヨタでは「パッソ」、輸入車ではフォルクスワーゲン「up!」やフィアット「500」、さらにまだ新型が日本上陸をしていないルノー「トゥインゴ」、「スマート」などがちかいディメンションをもつ。
車名の「LF-SA」は、“Lexus Future Small Adventurer”の頭文字を意味し、近年進歩がいちじるしい自動運転が発達した未来であっても、運転のよろこびを追及する精神を忘れない、というおもいをこめたデザインスタディであるという。
フロントは、エンブレムを中心に放射パターンが施されたスピンドルグリルが全面を覆い、小さくてもレクサスであることを強く主張。このスピンドルはそのままフロントフェンダーからサイドへまわり、リアまでつづく彫りの深いラインを形成している。
外側に張り出したリアコンビネーションランプは、レクサスで共通するL字型を採用。また、踏ん張りのきいたリアフェンダーのラインが、真後ろから見るとスピンドルグリルを形成している。
前後のホイールアーチとそれを繋ぐサイドシルは縁取りがなされているが、このパーツは大理石のような模様がはいった斬新なデザイン。また特徴的なホイールはアームとは別の飾りがセンターから伸び、縁を越えてタイヤのサイドウォールにまでおよぶ。タイヤ側もこのはみ出しに合わせたデザインをもち、トレッドパターンも板を重ね合わせたような独特な専用のものとなっている。
インテリアはダッシュボードが弧を描くように配され、視覚的な拡がり感のある空間に仕上げられた。スペースが限られるため、運転席のシートを固定し、かわりにペダルとステアリングの位置を調整することで“シートポジション”を合わせる。“4シーター”ではなく“+2”とされるミニマルな後席への乗り降りは、スライド機構をそなえる助手席側からおこなえる。
LF-SAは海外におけるレクサス25周年の一環として制作されたデザインスタディということだが、実際にレクサスエンブレムを付けたプレミアム シティコミューターの登場も期待させる意欲作だ。