もっともラグジュアリーなベントレーのオープンモデル|Bentley
Bentley Grand Covertible|ベントレー グランド コンバーチブル
もっともラグジュアリーなベントレーのオープンモデル
ベントレーは、モーターショーの開催を控えたロサンゼルスにおいて、ラグジュアリーとパフォーマンスを極めたオープンカーのコンセプト「グランド コンバーチブル」を発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
最高級コンバーチブルの試作品
まもなく開催されるロサンゼルスオートショーにあわせベントレーが発表したのは、エレガンスと英国ならではのラグジュアリーを極めたオープンモデル「グランド コンバーチブル」。ベントレーのフラグシップ「ミュルザンヌ」をベースとした、2ドア4座のオープンモデルの布石とみてとれる。
グランド コンバーチブルに採用された青く輝く特別なボディカラーは、スパンコール ブルーと名付けられており、その色はかつて、あるひとりのカスタマーのオートクチュールドレスに使われていた一粒のスパンコールに由来する。ボンネットやウィンドスクリーンにはリキッドメタル シルバーをあしらいコントラストを強調。ホイールも眩いほどに丁寧に磨き上げられている。
ベントレーの誇るクラフツマンシップを遺憾なく発揮したというインテリアには、ダイヤモンドキルト加工で縫い合わされた14枚の天然レザーを使用。このダイヤモンドキルトのパターンはドアトリムとシートではことなる加工がほどこされている。また、トリムにはボディカラーとおなじスパンコールブルーのクロスステッチが手縫いで仕立てられ、リネンカラーのレザーと対比をみせている。
ルーフを格納するトノーには、木目のうつくしいバールウォールナットを、模様が左右対称になるように採用。鏡面仕上げのうえにダークステイン加工がほどこされ、さらにクロームメッキが平行線を描いている。
エンジンには、ミュルザンヌ スピードとおなじく、最高出力395kW(537ps)と最大トルク1,100Nmを発揮する、ベントレー伝統の排気量6.75リッターをもつV8ツインターボを搭載。ラグジュアリーグランドツアラーとしてふさわしい走りを提供すると謳う。
現在のところコンセプトモデルであるグランド コンバーチブルだが、ベントレーでは「私どもは、お客様がこのクルマをどのように評価してくださるのか大変楽しみにしております。このクルマが実際に発売されるときには、台数の限られた大変貴重な一台となるでしょう」と説明しており、SUVコンセプトとして登場しその後の反響を経て生産が決定した「EXP 9 F」のように、市販化の可能性も示唆されている。
一般へのお披露目はロサンゼルスモーターショー、さらに12月にはマイアミで開催されるアートフェア、アートバーゼルにも出展される。