2台の次世代コンセプトカーを出展|MITSUBISHI
MITSUBISHI Concept CA-MiEV|三菱 コンセプト シーエー ミーブ
MITSUBISHI Concept G4|三菱 コンセプト ジーフォー
上海国際モーターショーに2台のコンセプトカーを参考出展
三菱自動車は15日、4月21日(日)より一般公開される上海国際モーターショーの出展概要を発表。同社の次世代先進技術「@earth TECHNOLOGY」を搭載した2台のコンセプトカー「Concept CA-MiEV」と「Concept G4」を参考出展(中国初披露)する。「@earth TECHNOLOGY」とは、三菱自動車が世界各国で展開している「環境への貢献」「走る歓び」「確かな安心」を柱とした「Drive@earth」を具現化する次世代先進技術の総称だ。
Text by OKADA Kazuyuki(OPENERS)
あたらしい量産型EVのコンセプトカー
「MITSUBISHI Concept CA-MiEV」は、2009年に量産型電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」を発売した同社が提案する、あたらしいEVを想定したコンセプトカーだ。
EVシステムは、モーター、インバーター、充電器を一体化して電気ロスを低減する軽量タイプのEVコンポーネント、そして、エネルギー回収効率が高いという、フル協調回生ブレーキを採用している。バッテリーは高効率をうたう、28kWhを実現した高エネルギー密度バッテリーで、徹底したボディの軽量化と空力性能を向上などもあいまって、航続可能距離は300kmを実現するという。
「i-MiEV」のボディサイズが、全長3,395×全幅1,475×全高1,610mm、バッテリー容量が16kWh、航続可能距離180kmなのにたいし、「Concept CA-MiEV」は全長4,050×全幅1,775×全高1,550mm、バッテリー容量が28kWh、航続可能距離300kmと、車体サイズは大きくなり、航続可能距離も大幅に伸びた。
また、日産「リーフ」が全長4,445×全幅1,770×全高1,550mm、バッテリー容量が24kWh、航続可能距離228kmということからも、「i-MiEV」より、日産「リーフ」に近いモデルといっていいだろう。コンセプトカーと市販車の比較にはなってしまうが、航続可能距離は「Concept CA-MiEV」が上まわる。
スマートフォンやタブレット端末などと連動し、空調および充放電管理リモートコントロール機能や、
車両盗難時などにGPSで車両位置を捕捉するリモートトラッキング機能を搭載。走行環境に適応したECO運転アドバイス機能などにも対応している。
世界展開を予定している次世代コンパクトセダンも公開
「Concept G4」は、同社が世界展開を計画している新世代コンパクトセダンのコンセプトモデルである。
高張力鋼板を積極的に採用しており、クラス最軽量を謳う衝突安全強化ボディRISEに、軽量コンパクトな1.2リッターMIVECエンジンを、副変速機付のCVTと組みあわせる。
着座位置を高めに設定しドア開口部を広めに設定したことで、スムーズな乗降を可能としたほか、広い居住空間と、ゆとりある後席足元スペースの確保、良好な前方視界と取り回しやすさなど、新世代コンパクトセダンとしてのあらたなスタイリングを提案すると、三菱はいう。
三菱自動車ではこのほかにも、アウトランダーやパジェロを含め、計10台の出展を予定している。