日産リーフ マイナーチェンジ|Nissan
Nissan Leaf|日産 リーフ
ユーザーの要望にこたえ
日産リーフ マイナーチェンジ
OPENERSでも長期リポート車両として活躍し、たびたび経過をおつたえしてきた
日産「リーフ」がマイナーチェンジを果たし、より完成度を高めた。11月20日より全国の日産ディーラーで販売が開始される。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
航続距離を延長
世界のEVシェアの半数以上となる52パーセントを占めるという、日産「リーフ」が、マイナーチェンジを果たした。従来200kmとされていた航続距離が228kmへと伸びたほか、エントリーグレードとなる「S」の追加、BOSEによるオーディオをはじめとした数々の専用オプションの新規設定など、ユーザーの声をフィードバックし、完成度を高めている。
航続距離の延長は、回生ブレーキ作動領域の拡大、エアコンの効率を高める遮熱天井の採用、少ない電力で人間を直接あたためエアコンの負担を減らすシートヒーターの標準装備化、ヒートポンプを使った暖房の導入、エアコン送風モードの追加にくわえ、パワートレインの変更による軽量化が高い効果をあげているという。
このパワートレインは、これまで、後席の背もたれ付近に配置されていた充電器、フロントのDC/DCコンバーター、ジャンクションボックスを統合したユニットを頂点にし、その下にインバーター、モーター、減速機と、層状に配置した縦長形状のユニットになっている。
これだけで先代比30kg、クルマ全体では実に80kgもの減量に成功した。
こまやかな気配り
充電器がフロントに移動したことで、荷室容量は330リットルから370リットルへと拡大。頻繁に使用する充電ポートは、充電コネクターを「充電中のみロック」あるいは「常時ロック」する機能が追加され、さらに、ポートを照らすLEDライトが標準装備として配された。ケーブル途中のコントロールボックスも小型、軽量化されている。
パワートレインの変更で高い静寂性にも磨きをかけ、オプションとはいえ、通常のオーディオよりも高音質で、かつ軽量、高効率の専用オーディオシステム「BOSE Energy Efficiency」が設定されている。どれもユーザーの要望を反映した、気配りといえるだろう。
さらに、メーターパネル内に、バッテリー残量をパーセント表示する表示がくわわったこと、前回設定したドライブモード(通常/エコ)を記憶してくれること、テレマティクスに充電スポットの営業時間、利用状況が表示されるようになったこと、もっとも消費電力の少ないルートのナビゲーション、目的地到着時のバッテリー残量予想が可能になったことも、これまでのリーフオーナーの声を反映したものだ。
エントリーグレードの追加
本革内装のオプション設定、「G」グレードの17インチアルミホイールと、豪華装備が充実し、エクステリアカラーは、1色変更、2色追加の計7色となった、新リーフ。
いっぽうで、エントリーグレードとなる「S」の追加もニュースだ。ヒートポンプ式のエアコンやエアコン送風モードがつかないといった、制限こそあれど、334万9,500円という価格設定は、魅力的である。 中間グレードとなる「X」は375万7,950円(先代376万4,250円)、最上級グレードの「G」は413万3,850円(先代406万350円)だ。