CLA 45 AMG ニューヨークでデビュー|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz CLA 45 AMG|メルセデス・ベンツ CLA 45 AMG
CLA 45 AMG ニューヨークでデビュー
ニューモデルラッシュで攻勢をかけるメルセデス・ベンツの勢いはアメリカでもなお衰えない。ニューヨーク国際オートショーでは、EV版の「Bクラス」である「Bクラス エレクトリック ドライブ」と「CLA 45 AMG」がワールドプレミアを果たした。くわえて、市販モデルの「CLAクラス」、「E 63 AMG Sモデル」のワゴンバージョン、「C 63 AMG エディション507」、「スマート フォー・ツー 電気自動車」はU.S.デビューを飾った。ここでは、CLA 45 AMGを紹介しよう。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
メルセデス・ベンツ最小にして最速のクーペ
CLA クラスがCLSクラスの弟分であれば、「CLA 45 AMG」は「CLS 63 AMG」の弟分だ。コンパクトで、しかし高級な、AMGの新時代を告げる4ドアクーペとメルセデス・ベンツがうたう、CLA 45 AMG。45 AMGというモデル名からも明らかなように、新型「Aクラス」のAMGモデルたる、「A 45 AMG」の4ドアクーペバージョンといった成り立ちであり、つまり、エンジンもAMGのマイスターによって1基づつ丁寧に組み上げられる、A 45 AMG同様の1,991cc 4気筒ツインスクロールターボユニットである。
スペックもかわらず、最高出力は265kW(360ps)/ 6,000rpm、最大トルクは450Nm/2,250-5,000rpm。市販車用4気筒エンジンとしては現在、最高値を記録する。駆動方式もA 45 AMGにならい、四輪駆動の4MATIC。後輪へは、AMG スピードシフト DCT 7段スポーツトランスミッションとオイルサーキットが一体化された軽量、コンパクトなパワーテイクオフユニットをつうじてトルクを配分し、0-100km/h加速は、わずか4.6秒で完遂する。
いっぽう、BlueDIRECTファミリーとメルセデス・ベンツが呼ぶ、高効率技術によって、燃費は6.9ℓ/100km、CO2排出量は161g/kmを記録。2015年より適応されるEU6だけでなく、排気ガス中の微粒子の量にかんしても2017年の基準をクリアしている。
そのほか、オンオフにくわえてスポーツモードをもつESP、専用のサスペンションシステム、車速感応式のパワーステアリングユニット、強力なブレーキといった装備で、スポーツドライビングに対応。インテリアも、AMGモデルならではの赤いステッチと赤いシートベルトを備えたレザースポーツシート、パドルシフトを備えたマルチファンクションステアリングなど、コンパクトなモデルとはいえ、AMGの一員としてぬかりのないしつらえだ。
2013年7月には発売が開始され、9月にはデリバリーの予定だという。ドイツ本国での販売価格は19パーセントの付加価値税込みで、56,078.75ユーロ(税抜きではおよそ、47,122.5ユーロ)とアナウンスされている。
プレミアムブランドによる、コンパクトな4ドアクーペであり、同時に本格スポーツモデルの性能を備えたこのCLA 45 AMG。メルセデス・ベンツがいうように、直接的なライバルは現在不在。CLSクラスがかつてそうであったように、そしてCLAクラスがそうなろうとしているように、欧州車において、あらたなセグメントを生むにいたるか、注目されるモデルである。
Mercedes-Benz CLA 45 AMG|メルセデス・ベンツ CLA 45 AMG
エンジン|1,991 cc 直列4気筒 ツインスクロールターボ
圧縮比|8.6:1
ボア×ストローク|83.0 × 92.0 mm
最高出力|265 kW(360 ps)/ 6,000 rpm
最大トルク|450 Nm / 2,250 - 5,000 rpm
レブリミット|6,700 rpm
最大ターボ圧|1.8 bar
トランスミッション|7段デュアルクラッチ(AMGスピードシフト DCT-7)
駆動方式|4WD(4MATIC)
サスペンション 前|3リンク式
サスペンション 後|4リンク式
タイヤ 前/後|235/40 R18
ブレーキ 前|直径350×32 mm ベンチレーテッドディスク
ブレーキ 後|直径330×22 mm ベンチレーテッドディスク
最高速度|250 km/h(リミッター作動)
0-100km/h加速|4.6 秒
燃費|6.9 - 7.1 ℓ/100 km
CO2排出量|161 - 165 g/km
価格|56,078.75ユーロ(ドイツ価格、19パーセントの付加価値税込み)