新型スマート日本発売|smart
smart fortwo|スマート フォーツー
新型スマート日本発売
モデルチェンジした新型「スマート フォーツー」が日本でも発売された。また、電気自動車「スマート電気自動車」の予約受付も開始した。
Text & Photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
価格は159万円から ターボモデルも登場
メルセデス・ベンツ日本は5月24日、六本木、メルセデス・ベンツ コネクションにおいて、自信を感じさせるデザインに生まれ変わったというあたらしいスマートを発表。同日より販売を開始した。まず印象的なのはその価格だ。この日、スタッフは背に大きく「159」とかかれたTシャツを着用。これはベースグレードとなる「スマート フォーツー クーペ mhd」が従来より25万円やすい、159万円からの販売になることを意味している。
「明確なライフスタイルと考え方を持つ人に熱狂的に支持されてきた」というスマート。しかし、環境問題にたいする責任を果たしながら、個人の生活をたのしむパーソナルモビリティとして、いまやスマートは全世界的に当たり前の存在になっている、とメルセデス・ベンツ日本は定義。日本で、多くの人に手の届きやすい戦略的な価格に設定されたのは、そのためだと説明した。
スマートの基本的な価値が凝縮されているというベースグレードも、2.7メートルの短いボディがもたらす街なかでの使いやすさ、見た目を裏切る余裕ある室内空間にくわえ、大きなクルマとの衝突から乗員をまもる高い衝突安全性を実現しているという。前後にずれた配置の左右シートや、高い着座位置も安全性を考えてのデザインだ。また、走行安定性を高める「EPS(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)」を14年前に登場した初代スマート同様に標準装備している点も強調された。
ラインナップは、このベースグレードにくわえて、15インチ9スポークアルミホイール、アームレスト、電動調整ヒーテッド・ドアミラーを装備した「スマート フォーツークーペ mhd プラス」が168万円、外装にシルバーのアクセントをくわえ、シートカラーをブラック、ベージュ、レッドの3色から選択できる「スマート フォーツークーペmhdパッション」が184万円で用意される。いずれも重量は840kg。リアに搭載された999cc3気筒DOHCエンジンは、最高出力52kW(71ps)/5,800rpm、最大トルク92Nm/2,800rpmを発生する。トランスミッションはマニュアルモード付き5段オートマチック。燃費は輸入車ナンバー1の22km/ℓで、エコカー補助金10万円の対象だ。
また、街乗りのクルマという性格が強いスマートだが、加速性能とキビキビした走行性能もひとつのセールスポイントに挙げられている。ターボチャージャーを追加することで、その走行能力を強調した、最高出力62kW(84ps)/5,250rpm、最大トルク120Nm/2,000-4,750rpmの「スマート フォーツー クーペ ターボ」、および「カブリオ ターボ」はそれぞれ195万円、219万円で販売される。
この「クーペ ターボ」には、発売を記念して、レッドとブラックで塗装された特別仕様車、「エディション シャープレッド」も全国150台限定で販売される。インテリアにも、レッドステッチがアクセントにはいったダッシュボードやナッパレザーシート(シートヒーター付き)、本革ステアリング&シフトノブなどを装備し、上質感を高めている。価格は212万円。
スマート電気自動車の予約受付も開始
「スマート電気自動車」の予約受付も開始した。ダイムラーは移動距離、走行環境によって最適な環境性能、走行性能はことなると判断しており、電気自動車は短距離移動に最適なクルマだとする。スマートの電気自動車は2007年から実証実験をおこなっており、その結果を反映して、この「スマート電気自動車」は街乗りで十分な航続可能距離と、加速力をあたえられているという。具体的にはリチウムイオンバッテリーが8時間のチャージで140kmの走行距離を実現すると同時に、0-100km/h加速を13秒以下でこなすという。出力は55kW、最大トルクは130Nmだ。こちらは300万円を切る295万円というプライスタグをさげる。