イタリア人の双子兄弟によってボストンでスタートした「’47」松坂大輔が語るボストンの街とファンとスポーツと|’47
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2022年11月8日

イタリア人の双子兄弟によってボストンでスタートした「’47」松坂大輔が語るボストンの街とファンとスポーツと|’47

’47|フォーティーセブン

ボストンを“ボストンらしく”するキャップブランド

18世紀~19世紀、ヨーロッパでは富や名声を築く上で出身や階級が決定的な役割を果たすことが多かったが、黎明期のアメリカでは必ずしもそうではなかった。均等な機会と自由な競争の中で自らの努力によって成功を掴もうと、志と情熱を持った多くの人間がヨーロッパからアメリカに渡って行った。そう、アメリカンドリームである。

Text by IJICHI Yasutake

アメリカ4大プロスポーツと提携する「’47」

アメリカ ボストンで1947年に生まれたスポーツ・ライフスタイルブランド「’47」はアメリカンドリームを体現したブランド。「’47」は、イタリアからアメリカに渡った双子の兄弟アーサー&ヘンリー・ディアンジェロが12歳の時、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイパーク周辺で2セントの新聞を売り始めたところからスタートする。その後ペナントを始めとしたグッズ販売を手掛け、ブランドの前身となる「Twins Enterprises」を1947年に立ち上げた。兄弟はスポーツライセンスビジネスの未来をいち早く見据え、スポーツを愛するファンたちから絶大な支持を得るブランドにまで躍進させ、現在は、MLBを始めとするアメリカ4大プロスポーツに加え、650校以上の大学とパートナー提携。日本には2016年に上陸し、2022年9月には二子玉川ライズに国内1号店をグランドオープンした。
先日、ゲストに元ボストン・レッドソックス松坂大輔さんを迎えたスペシャルトークショーが開催された。(松坂大輔さんのトークショー動画はこちらから https://www.47brand.co.jp
松坂さんは、横浜高校のエースとして1998年甲子園春夏連覇。翌年西武ライオンズに入団し、高卒1年目から最多勝や新人王などのタイトルを受賞。その後も数々のタイトルを受賞し、「平成の怪物」と呼ばれ、2006年シーズン終了後に5111万1111ドル11セント(当時のレートで約60億1000万円)で独占交渉権を獲得したボストン・レッドソックスに移籍。移籍初年度の2007年から15勝を挙げ、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。
ボストンはアメリカで歴史ある街のひとつとして、またハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など世界有数の大学都市としても知られている。歴史ある趣のある街並みを維持しながら洗練されて穏やかなボストンは、非常に住みやすい街だと松坂さんも言う。そんなボストンだが、こと野球のこととなると話は変わる。特に、ボストン・レッドソックスとライバルチームのニューヨーク・ヤンキースの対戦には一層の熱を帯びる。

バンビーノの呪いと「’47」ブランドの誕生

話は1918年にまで遡る。ボストン・レッドソックスは1903年第1回ワールドシリーズの覇者となり強豪チームとなったが、1918年当時の主力選手で今では「野球の神様」とも称されるバンビーノことベーブ・ルースがニューヨーク・ヤンキースに移籍して以降、86年間優勝から遠ざかるのである。野球ファンの間では「バンビーノの呪い」と呼ばれ、語り継がれているジンクス。ベーブ・ルースの移籍から86年後の2004年、アメリカンリーグ決勝でレッドソックスはヤンキースと対戦し、3連敗から逆転してアメリカンリーグ優勝。その後ワールドシリーズでナショナルリーグ覇者のセントルイス・カージナルスと対戦し、優勝を果たし、ようやくその呪いは解けたが、その時のボストンの街の異常とも言える熱狂ぶり。レッドソックスの本拠地フェンウェイパークのグッズショップは、優勝が決定した10月からクリスマスまで連日ファンが長蛇の列をなした。その頃には、すでに4人の息子たちがビジネスは継いでいたが、「’47」ブランドの大きな転機になったと言う。
それほどまでにボストンの街の人たちは、レッドソックスを愛し、野球を愛している。同時に、ボストンで生まれ育ってきた「‘47」も街の人たちに愛されているのだ。ボストンの街では老若男女問わず、普段から「’47」のキャップを被っている。古いファンは、長年愛用して少し生地が擦れて白っぽくなるまで被り、それが味わいとなっていて、被り方もこなれている。

「’47」の魅力とは

「’47」の魅力は、シンプルでオーセンティックでありながら、快適さやデザインなどディテールにまでこだわっていること。コットン100%のウォッシュド加工はナチュラルな印象を与えるだけでなく、洗いを重ねるごとに味わい深くなる。柔らかい素材感でアジャスタブルだから誰にでもピタッとフィットする。素材が良くて被り心地が良いから、長く愛用できて、スポーティーでファッショナブルだから、スタジアムだけでなく普段の生活にも馴じむ。「’47」が今に至るまで長く愛されている理由はここにある。
また「‘47」の特徴のひとつとも言えるのが、カーブドバイザー。ここ数年、キャップの“つば”はフラットが流行りの風潮があるが、ラウンドしているカーブドバイザーは親しみやすくカジュアルな印象を与えてくれるし、どんなファッションにもマッチする。松坂さんもカーブドバイザーが好きとのこと。
「ラウンドタイプ(カーブドバイザー)にはこだわりがあります。僕はラウンドタイプの方が、視界がフォーカスされるから集中しやすくて好きなんです。横浜高校の頃からずっとですね。キャップは試合だけでなく普段どんな時でも被っていて、たくさん持っています。ほとんどがラウンドタイプです」
「「’47」は2007年ワールドシリーズに出場した時にフェンウェイパークのグッズショップで黒いキャップを買いました。ボストンのおじいちゃんのように、被り続けて育てていきたいですね」
高校の頃から球界の第一線を走りながら、常に野球に対する情熱を持ち、チャレンジを続けてきた松坂さん同様、「’47」もブランドが飛躍しても初心を忘れずに、自分たちのルーツに価値を置き、未来を作り続けている。現在、「’47」はフェンウェイパークのグッズショップの運営を任されている。そして、96歳になるアーサー・ディアンジェロは今も元気にショップに立つこともあるそうだ。時代が変わってもブレることなく、街やファンとの関係性を重んじる「’47」がこれから作り上げていく未来にも注目したい。
’47 Tokyo
〒158-0094 東京都世田谷区玉川2-21-1
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問い合わせ先

’47 公式オンラインショップ
https://www.47brand.co.jp/

                      
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