コンバーチブル版V8モデルが正式デビュー|BENTLEY
BENTLEY CONTINENTAL GTC V8|
ベントレー コンチネンタル GTC V8
コンバーチブル版V8モデルが正式デビュー
1月のデトロイトモーターショーでデビューしたコンチネンタル GT V8につづき、コンバーチブル版たるGTC V8が、ジュネーブ国際モーターショーで正式デビューを果たした。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
オーバー300km/hのパフォーマンスと高い環境性能を両立
「燃料効率とCO2排出量を40%改善することが可能な新設計のパワートレインを導入する」というベントレーの「環境宣言」に則り、コンチネンタル シリーズに導入されたV8モデル。デトロイトモーターショーで一足早くデビューしたコンチネンタル GT V8につづき、このたびコンバーチブルのGTC V8が正式にデビューした。
同車における最大のトピックは、言うまでもなく新世代のV8ユニットだ。4リッターV8にツインターボチャージャーを備えた同エンジンは、最高出力373kW(507ps)、最大トルク660Nmを発生。0-100km/h加速5.0秒、最高速度301km/hと、ベントレーの名に恥じない動力性能を達成しつつ、前述のとおりすぐれた環境性能を実現しているのが特徴だ。低燃費化が図られた結果、1回の給油で800kmを超える走行が可能と、グランツーリスモとしての性能にも磨きがかけられた。
それらを可能たらしめているのが、新開発のクロースレシオ8段ATであり、可変シリンダーシステムである。ミュルザンヌのV8ユニットにも搭載されている可変シリンダーシステムは、走行状況に応じてV8モードとV4モードをシームレスに切り替えるもの。ベントレーのような超がつくほどの高性能車のみを手がけるメーカーですら、高い環境性能が求められる昨今の状況において、キーとなるテクノロジーのひとつと言えるだろう。
なおエクステリアやインテリアについても、コンチネンタル GT V8と同様の特徴が与えられており、前者については、クロームメッキのフレームとセンターバーが装着されブラック塗装がほどこされたフロントグリルや、赤いエナメル製「B」バッジといったアイテムにより、よりスポーティなイメージに仕上げられている。
正式な発売タイミングについてはアナウンスされていないが、ベントレーならではの走りと高い環境性能を両立させた同車、市場導入が楽しみな1台である。