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IMPRESSION
2021年7月28日
ボルボXC60×ひらまつ御代田は、理想のマリアージュ|VOLVO
THE HIRAMATSU軽井沢 御代田を満喫
樹々に囲まれたひらまつ御代田の敷地内には、ホテル棟やコテージのほか、大きな三角テントのある焚き火スペース、静かな時間を過ごすことができるライブラリー、真空管アンプを備えたミュージックスペースなど、ここでの滞在時間をより「おいしい時間」にするための施設が点在している。
縄文時代からこの地が黒耀石(こくようせき)の産地であったことから名付けられた「黒耀の水」を使用したウェルカムドリンクのあと、28ある本館の客室のうちの一つである「御代田スイート」へ。玄関スペースには、工事中の敷地内から出土した縄文土器が飾られていて、遥か昔からこの地で生活していた人々の営みを教えてくれる。
ベッドルーム、リビングルーム、テラスが直線にゆったりとつながる140平米を超えるスペースには、大塩温泉のお湯を使用した半露天風呂が備え付けられていて、窓を開け放てば、広大な空と山を眺めながら、そして森を抜ける風の音や鳥の声を聞きながら、好きな時にいつでもそれが楽しめるようになっている。
また、時間があれば、部屋に備え付けのミルで自分の手で豆を挽いてコーヒーを淹れ、それをポットに詰めて森の中を散策してみるのもいい。
夕暮れ時を待って、ホテル1階のメーンダイニングへ。森のオーベルジュを標榜するひらまつ御代田での、メーンイベントが始まるのだ。フランス産のうさぎ、蓼科産のクレソンを添えた天竜川の鮎、蓼科山の天然の朴(ほお)の葉で包んだ信州牛のほほ肉、島根県やなぎ水産のハタ、山ぶどうのビネガーソースでいただくフランス産の鴨など、高原野菜やジビエなどをふんだんに使用したこの日のコースを手掛けたのは、1985年北海道生まれの若きシェフ、柳原章央氏。「レストランひらまつ広尾」や「メゾンポール・ボキュール」などを経て2011年に渡仏。「レストランひらまつパリ店」で研鑽を経たのち、2年前のホテル開業準備期間からひらまつ御代田の料理長に着任している。
「パリでの経験は、食材の調達がいかに大事であるか、ということを教えてくれたのです。そのためこの2年間は、上質な信州の食材をなるべく使うために、できる限り地元の生産者に足を運びました」
ホテルの敷地内には広大な温室を設け、そこではハーブなどを自らの手で育てるほどのこだわりもある。それらは、翌朝のホテル5階のオールデイダイニングで供される、15種の具材を使用したスープや季節野菜のプレートサラダにふんだんに使われることに。「植物を育てるという作業そのものも大好きなんです」と、笑顔を見せながら気鋭のシェフは教えてくれた。
鴨肉をカットするためだけに刃物鍛治職人、黒崎優氏のナイフを使ったり、食後にはメニューにはない各種のチーズが選べたりと、スペシャルなお楽しみがあるのも、「フルコース」らしい内容だ。
ひらまつ御代田からの帰路は、軽井沢の街を抜け、旧信越線のめがね橋(碓氷第三橋梁)などがある碓氷峠のワインディングを選んでみた。ダイヤモンドカットの美しいモードダイヤルで「Power」を選べば、エアサスが車高を下げ、ステアリングの手応えが増してスポーティな走りに対応できる。
また、スウェーデン・オレフォス社製のクリスタルのシフトノブをもう一段倒して「Bモード」に入れれば、エンジンブレーキが効くかのように回生ブレーキが強まるので、車速のコントロールがしやすくなるのだ。この区間の燃費は7.5km/lと相応な数値だった。
2日間のトリップを終え、都内に戻った時のオドメーターは374km。メーター表示の燃費は12.1km/lとなっていた。PHEVのボルボXC60でひらまつ御代田を訪れるという“マリアージュ”は、とても素敵な時間だった。
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