ボルボXC60×ひらまつ御代田は、理想のマリアージュ|VOLVO
CAR / IMPRESSION
2021年7月28日

ボルボXC60×ひらまつ御代田は、理想のマリアージュ|VOLVO

XC60のPHEVシステム搭載最上級グレード、T8

ボルボXC60リチャージプラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプションという長い名称を持つ試乗車のボディは、全長4,690×全幅1,900×全高1,660mm、ホイールベース2,865mmで、ちょっとだけ広い車幅以外は日本国内でも使いやすいサイズだ。
パワートレーンは、最高出力233kW(318ps)/6,000rpm、最大トルク400Nm/2,200〜5,400rpmの2.0リッター直列4気筒インタークーラー付きターボ&スーパーチャージャー・ガソリンエンジンに、前34kW(46ps )/160Nm、後65kW(88ps)/240Nmの2つのモーターを組み合わせたハイテク仕様のプラグインハイブリッドシステムで、8段ATを介して四輪を駆動するAWDモデルになっている。
搭載する96セルのリチウムイオンバッテリーは容量34Ahで、モーターだけを使用したEV走行では40.9kmを走ることができる。使用する電気は、ブレーキ回生のほか、エンジンパワーを利用するチャージモードや、左フロントフェンダーにあるポートを使用した外部充電器によるものなど、さまざまな方法でチャージができる。
デフォルトの走行モードは「Hybrid」になっていて、バッテリーが十分に充電できていればEV走行で走り始める。停止状態からの動き出しで、大きなSUVボディが無音でトルキーに加速するその感覚には、思わず「おーっ」と声が出てしまうほどだ。
軽井沢の少し先にある御代田町に向かう高速道路上では、インテリジェントなボルボ独自のADAS(先進運転支援システム)を積極的に利用した。ステアリング左ポストのスイッチで全車速追従機能付きACCとパイロットアシスト(車線維持支援機能、上限130km/h)を起動すれば、XC60は任意で設定した前走車との車間を維持しながら車線の中央を走り続けてくれるので、安全かつ快適なドライブを続けることが可能になる。
素晴らしいパーフォレーテッドファインナッパレザーを使用したシートには、ベンチレーションやマッサージ機能がついていて、都内から約180kmの行程を走り続けても全く疲れ知らず。途中でバッテリーの容量がゼロになっているのに気がついたので、インフォテインメント画面をスワイプしてチャージモードを選択、エンジンパワーでバッテリーを充電しながら走行した。
軽井沢から小諸へ抜ける浅間サンラインを途中で折れ、眼下に広がる佐久平の緑の大地を背にホテルへのアクセス道路となるワインディングを上る。若いスタッフがお出迎えしてくれる車寄せへの侵入時には、予定通り静かで排気ガスを出さないEV走行を選択した。ひらまつ御代田の駐車場にはEV車用の充電器が2基設置されていたので、駐車中に再びバッテリーを満タンにすることができた。メーター画面には、充電の完了時間と残りの航続距離の580km、そしてここまでの平均燃費である12.6km/lを表示。その数値がまさにこのクルマのWLTCモード燃費そのものだったので、ちょっと驚いた。
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