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2022年2月15日
三菱のフラッグシップSUV、新型「アウトランダーPHEV」に試乗──走りも見た目も上質に|MITSUBISHI
大幅な出力アップが図られたPHEV
新型が搭載するPHEVパワートレインは、先代の改良型2.4リッター4気筒ガソリンエンジン(最高出力98kW/5,000rpm、最大トルク195Nm/4,300rpm)と、85kW/255Nm、100kW/195Nmを発生する前/後2モーターの組み合わせ。エンジンは4kW、前/後モーターは25kW/30kWと大幅な出力アップが図られているので、走りへの期待は大きい。
また駆動用バッテリーの容量が13.8kWhから20kWhがアップされたおかげで、EV航続距離が先代の60km前後から80km以上(P、Gグレードは83km、Mは87km)に延び、さらにガソリンタンクの容量が45リッターから56リッターに増えたので、トータル航続距離は1,000kmに達するという。当然ながらガソリンで走ることができるので、電欠の心配もゼロだ。
PCのマウスのような握りやすい形状のシフトレバーでドライブに入れ、早速市街地に走り出したところでメーターを見ると、EVでの航続距離は残り10km。しばらく電気で走った後は、エンジンで充電しながら走る「チャージ」モードを選んでください、という三菱の計らいなのである。走行モードは、状況に応じて自動でモードが切り替わる「ノーマル」、モーターだけで走行する「EV」、バッテリー残量を維持しながら走行する「セーブ」、そして先の「チャージ」の4つがある。
また、アクセルオフ時にエネルギーを回生するためには、ステアリング横のパドルでB0〜B5まで選ぶことでその度合いがを調節できるし、シフトレバー横のイノベーティブペダルボタンを押してやれば、いわゆるワンペダル走行が可能になる。
さらにシフトレバー下には、四輪の駆動力と制動力を最適に制御できるという三菱自慢のS-AWC(スーパーオールホイールコントロール)ドライブモードセレクターがあり、走りと燃費をバランスした「NORMAL」、経済的な「ECO」、加速が最大になる「POWER」、後輪の駆動配分が高まる「TARMAC」、未舗装路用の「GRAVEL」、雪道用の「SNOW」、泥道用の「MUD」の7種類から最適なものを選ぶことで、ツインモータ4WDの走行性能が最大に生かせるようになるという。