ドイツからのライバルたちとも伍して戦える──新型レクサスRCFに試乗|LEXUS
CAR / IMPRESSION
2019年9月26日

ドイツからのライバルたちとも伍して戦える──新型レクサスRCFに試乗|LEXUS

ドリフトも難儀ではない優れたコントロール性

カーボンエクステリアパッケージ装着車は、ボンネット、ルーフ、トランクリッドという重心から離れた部分を合計約10kg軽量化するもの。フットワークは明らかに切れ味を増していて、一度こちらに乗ったら選ばないわけにはいかなくなってしまいそうだ。
そして真打ちが、パフォーマンスパッケージである。弦本祐一チーフエンジニアによれば、Sport S+モードは、まさに富士スピードウェイのような路面のフラットなサーキットで最高のパフォーマンスを発揮できるようセッティングされているという。
その走りは、さらに軽快で、そしてソリッド。ステアリング操作に対する応答が素早く正確で、まさに意のままに操ることができる。それには特にリアの押さえがしっかりと効いたスタビリティの高さも大いに貢献している。盤石の安定性を実感できるからこそ、自信をもってステアリングを切り込み、またアクセルを思い切り踏み込めるのだ。
実際、481psものパワーがあるだけに、富士スピードウェイではほとんどのコーナーで容易にテールスライドに持ち込むことができるのだが、その際のコントロール性は素晴らしく、ドリフトだって決して難儀ではない。この日も存分に楽しんでしまった。従来のRC Fは、特にウェット路面でのリアの安定感が足りない印象があったが、これならきっと大幅に改善されているはず。機会があればそれも試してみたい。
「このクルマはFの再定義です」と、弦本チーフエンジニアは胸を張る。サーキットでの圧倒的なパフォーマンスと、それをあらゆるレベルのドライバーが実感できる懐の深さは、まさに“F”の走りの次元を、さらに一段上のレベルへと引き上げるものだった。
新しいRC Fは、メルセデス・ベンツ「AMG C63」にBMW 「M4」、アウディ「RS5」といったドイツからのライバルたちとも伍して戦え、しかも他のどれとも違う独自のテイストを濃厚に備えている。走りを愛してやまない人にとって、魅力的な選択肢の登場であることは間違いない。
Spec
Lexus RCF|レクサス RCF
ボディ|全長 4,710 × 全幅 1,845 × 全高 1,390 mm
ホイールベース|2,730 mm
車両重量(EU)|1,770kg
1,760kg(Carbon Exterior package)
1,720kg(Performance package)
エンジン|4,968cc V型8気筒
最高出力| 354 kW(481 ps)/7,100rpm
最大トルク|535Nm(54.6kgm) /4,800 rpm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|FR
サスペンション前|ダブルウィッシュボーン
サスペンション後|マルチリンク
ブレーキ 前|ベンチレーテッドディスク 対向6ポッドキャリパー
ブレーキ 後|ベンチレーテッドディスク 対向4ポッドキャリパー
価格|1,021万円909円
   1,099万6364円(Carbon Exterior package)
   1,404万円(Performance package)
問い合わせ先

レクサス インフォメーションデスク

Tel.0800-500-5577(9:00-18:00、365日年中無休)
https://lexus.jp/

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