大きく若返りが図られた新型トヨタ カローラに試乗|Toyota
CAR / IMPRESSION
2019年11月27日

大きく若返りが図られた新型トヨタ カローラに試乗|Toyota

良品廉価と時代のニーズに合わせた変化

ワゴンボディの「カローラツーリング」は、サイドビューがなかなか素敵だ。グレーメタリックの大径17インチアルミと215/45タイヤに、最低地上高が低く見えるデザインがマッチしていて、コンパクトながらのびのびとした印象を与えてくれるからだ。ラウンドを強めた一文字形状のLEDヘッドランプや大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルなども含めて、“ちょっと前”のカローラとは全く別物のイメージだ。
リアハッチを開けて出現する、荷室床面の高さを2段階で調節できるリバーシブルデッキボードは上下左右にフラットな形状を提供してくれ、さまざまなスポーツシーンでの使用を想起させてくれる。これも若々しい印象を与えるファクトの一つだろう。
最高出力72kW(98ps)、最大トルク142Nmの2ZR-FXE型1.8リッターエンジンと53kW(72ps)/163Nmのモーターを組み合わせたリダクション機構付きTHSⅡハイブリッドシステム(電気式無段変速)の走りもなかなか良い。1.5リッターから1.8リッターに排気量を拡大したおかげで、加速時に主動力をモーターからエンジンに受け渡した際のパワー感の変化や落ち込みの量が少ないからだ。
足回りも同様で、17インチのハイトの低いタイヤ(ヨコハマ製)を装着しているにもかかわらず、段差を通過する際などの振動をうまく逃している印象だ。さすがに荒れた路面では、荷室から「ザー」という騒音が侵入してくるが、これはワゴンボディの宿命かもしれない。
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