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2021年8月31日
ボルボのフラッグシップSUV「XC-90」でロングドライブへ|VOLVO
「これ、本当に2.0リッターの4気筒?」と思わせる軽快な走り
そんなXC-90の中から、今回の試乗に供されたのは「XC-90 B6 AWD R-Design」。限定モデルだったこのスポーティグレードは、マイナーチェンジでカタログモデル化され、1千万円をわずかにオーバーする1,004万円というプライスラグが下げられた。
標準装備のharman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステムやヘッドアップディスプレイ、テイラードダッシュボードのほか、チルトアップ機構付電動パノラマサンルーフ(23万円)、メタリックペイント(9万2,000円)、電子制御リア・エアサス/ドライビングモード選択式FOUR-Cアクティブパフォーマンスシャシー(31万円)、純正ドライブレコーダー(8万9,650円)を装着した今回の試乗車の価格は1,076万1,650円となっている。
ボディはペブルメタリックと呼ばれるシックなブロンズカラー。インテリアのパーフォレーテッド・ファインナッパレザーを表皮とした3列シートは、これまでR-Designが用いていたブラック一色の精悍なカラーから、ブロンド–チャコール/ブロンドのクリームがかった明るい色に変わっていて、なかなか好ましい仕上がりになっている。
パワートレーンのB6ユニットは、最高出力220kW(300ps)、最大トルク420NmのDrive-E2.0リッター4気筒直噴ターボ+電動スーパーチャージャーのガソリンエンジンに、10kW/40Nmの電気モーターを組み合わせた48Vハイブリッドシステムで、8段ギアトロニックによって電子制御のAWDを駆動するもの。
ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーターモジュール)によって、モーターによる回生ブレーキで発電した電力を48Vのリチウムイオンバッテリーに蓄電し、そのパワーでエンジンの始動や、低回転域からのレスポンスに優れる電動スーパーチャージャーを作動させる。そして、その効果は走り出してすぐに分かる。「これ、本当に2.0リッターの4気筒?」と思わせるほど、大柄なXC-90の車体(ボディは全長4,950×全幅1,960×全高1,775mm、車重2,150kg)を軽々と発進させることができ、車速がグングンと上がっていくからだ。