マイチェンでいいところがうまく伸ばされていた──新型レクサスLS500hに試乗 |LEXUS
CAR / IMPRESSION
2021年5月14日

マイチェンでいいところがうまく伸ばされていた──新型レクサスLS500hに試乗 |LEXUS

あらためて注目すべきセダン

かつて、日本の自動車メーカーは、競合と定めた欧米の競合に追いつけ追い越せと、切磋琢磨してクルマを作ってきた。いまもライバルと目したクルマの研究は怠らない、とレクサス。ただし、面白いのは、その研究姿勢がかつてと異なることだ。
「私たちがいま、ドイツのライバル車と比較試乗するのは、いかに違った個性を持つクルマに仕上がっているかを確認する作業なのです」。車両性能開発を統括する水野陽一氏の言葉である。
ハイブリッドのLS500hは、ごく低速から300Nmもの大トルクを出すモーターがしっかり仕事をしてくれて、走り出しから高速にいたるまで、加速感はじつにスムーズ。加えて、Fスポーツでは、繊細なフィールのステアリングホイールと、反応が速い車体とのバランスのとり方もよい。ホールド性のよいシートと、握りのよい革巻きのステアリングホイールとが、ドライブに一体感をもたらしているようだ。すべてがひとつになっていると感じられる。
一方、「バージョンL」も捨てがたい。少し足まわりのセッティングがソフトで、それにうまく合わせたステアリングフィールが、これはこれでドライブの楽しさを味わわせくれる。
LS500hは「I Package」の1219万円から。今回のLS500hバージョンLは1493万円、LS500h F Sport(ともに後輪駆動)は1351万円だ。大型ボディゆえの重厚さも味わえるセダンの魅力が感じられるプロダクトとして、あらためて注目すべきだ。

LEXUS LS500h F SPORT|レクサスLS500h Fスポーツ

  • ボディサイズ|全長 5,235× 全幅 1,900 ×全高1,450 mm
  • ホイールベース|3,125mm
  • トレッド前/後|1,630/ 1,615mm
  • 車両重量|2,260 kg 
  • 最小回転半径|5.6m
  • エンジン|3,456 cc V型6気筒DOHC
  • 最高出力|220kW(299ps) / 6,600 rpm
  • 最大トルク|356Nm(36.3kgm) / 5,100rpm
  • モーター最高出力|132kW(180ps)
  • モーター最大トルク|300Nm(30.6kgm)
  • トランスミッション|マルチステージハイブリッドトランスミッション(電気式無段変速機)
  • 駆動方式|FR
  • 燃料消費率(JC08モード)|15.8km/ℓ
  • 価格|1,351万円
問い合わせ先

レクサスインフォメーションデスク
Tel.0800-500-5577(9:00-18:00、365日年中無休)
https://lexus.jp/

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