マイチェンでいいところがうまく伸ばされていた──新型レクサスLS500hに試乗 |LEXUS
CAR / IMPRESSION
2021年5月14日

マイチェンでいいところがうまく伸ばされていた──新型レクサスLS500hに試乗 |LEXUS

LEXUS LS500h|レクサスLS500h

マイーチェンジで進化した新型レクサスLS500hに試乗

「Always On(常に進化していく)」というクルマづくりのスローガンのもと、2020年11月にマイナーチェンジを受けたレクサスのフラッグシップモデル「LS」。その進化の度合いを確かめるべく、モータージャーナリストの小川フミオ氏が試乗した。

Text by OGAWA Fumio|Photographs by KAWANO Atsuki

仕立てのよいスーツのようにシャキッとした気分で乗れる

レクサス「LS」は、さすがレクサスのフラグシップに位置づけられているだけあって、気持ちのよいプレミアムセダンだ。最高級ウールで織られた仕立てのよいスーツにたとえればいいだろうか。シャキッとした気分で乗っていられる。
かつてクルマに乗るときに、どんなかっこうをするべきか。男たちは真剣に考えていたことを思い出す。たとえばデートのときはスーツ。乗るのもセダンであった。SUVでカジュアルでいいじゃない、というご時勢には、堅苦しく思えるかもしれない。でも、レクサスLSの運転席に座っていると、(ときには)オーソドクスなスタイルで出かけるのもいい、と思えてくる。
レクサスLSは、全長5.2メートルあるリッパなセダンだ。風格もある。なにしろ、欧州車で競合といえば、メルセデス・ベンツ「Sクラス」、BMW「7シリーズ」、アウディ「A8」といった具合。いまのLSは、しかし、デカいというより、長さをうまく活かした流麗なイメージの濃いボディデザインを特徴とする。
現行LSはそもそも2017年10月にデビュー。2020年11月19日にマイナーチェンジがほどこされた。その前の年にもマイナーチェンジがあった。19年に乗り味が飛躍的に向上。
LSでもっとも高価なのは後席でゆったりを望む人のための「エグゼクティブ」だ。余裕あるサイズの快適志向のセダンが好きな人には「バージョンL」。そして「Fスポーツ」は、スポーティ仕様。タイヤの径がワンサイズ大きくなり、かつ前後輪で異なるサイズに。専用ダンパー装着や、独自の変速制御など、細かく手が入っている。
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