マイチェンでいいところがうまく伸ばされていた──新型レクサスLS500hに試乗 |LEXUS
CAR / IMPRESSION
2021年5月14日

マイチェンでいいところがうまく伸ばされていた──新型レクサスLS500hに試乗 |LEXUS

マイナーチェンジの眼目は乗り心地と静粛性の向上

今回、3.5リッターV6に電気モーターを組み合わせたハイブリッド「LS500h」の「Fスポーツ」と「バージョンL」に乗ったところ、さらによくなっている。いいところが、うまく伸ばされている、という感じだ。
クルマは金属のかたまりの工業製品だけれど、実は意外に人間くさいところもある。ピアノのように人間の手になる調整で変わる部分が多い。そこで、作っている人の考えが如実に操縦感覚などに表れてくる。
ちょっと裏話的なことを書くと、今回のLSのマイナーチェンジンの背景にあるのは、2019年にレクサスインターナショナルのプレジデントに就任した技術畑出身の佐藤恒治氏の考えだ。佐藤プレジデントは「Always On」と、時どき海外の企業のリポートなどでも見かける前向きのスローガンを掲げたクルマづくりを推進する。絶対にひとところにととどまらず、“常に変えるべきところを変える”姿勢でクルマづくりに臨むべし、ということだ。
そこでLSも、19年にサスペンションシステムを改良。今回はさらに手を入れた。「ゴールはないんです」というのが、開発を担当した製品企画主幹の岩田裕一氏の説明だった。今回のマイナーチェンジの眼目は、乗り心地と静粛性の向上。ダンパーの設定は変更。タイヤも見直されている。従来よりランフラットタイプを継続するものの、サイドウォールの縦方向のたわみを見直すなど、乗り心地に貢献する部分を徹底に洗い出して対策を講じたというのだ。
LSは足まわりがよく仕上がった印象である。低い速度域では路面の凹凸を丁寧に吸収するので、乗員が揺すられないし、安定した走行のために必要な、ドライバ−の安定した視線が確保される。
「(初期の)レスポンスは大事。もうひとつ大事なのは、どう車体を動かすか。ドライバ−とクルマが“対話”できるようにと考えながらセッティングを煮詰めました」。レクサスインターナショナルで商品実験部チーフエキスパートを務める伊藤好章氏は言う。
カーブでステアリングホイールを切り込むとき、車体がややゆっくりとロールしていく。別の言葉でいうと、ドライバーが、車体が動いていく過程を把握できる。欧州車でこれがうまいのが、メルセデス・ベンツとポルシェ。レクサスもいい感じになっている。
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