アウディA6 L e-tron conceptを北京で発表|Audi
AUDI A6L e-tron concept|アウディ A6L eトロン コンセプト
アウディ A6L eトロン コンセプト発表
アウディは、A6のロングホイールベース版「A6 L」にプラグインハイブリッドを搭載した「A6 L e-Tronコンセプト」を北京国際モーターショーにて発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihioro(OPENERS)
長距離のEV走行が可能
アウディ「A6 L e-tronコンセプト」は、155kw(211ps)の2リッター直列4気筒TFSIエンジンに、70kW(95ps)を出力するモーターを搭載する、プラグインハイブリッドモデル。パラレル式が採用されており、モーターのみの駆動でも平均時速60km/hで最長80kmまで走行することができるという。この水冷式の大容量リチウムイオンバッテリーは車体後部に搭載される。
「アウディ ウルトラ」と呼ばれる軽量化がA6 L e-tronにも施されており、ボディのおよそ10パーセントをアルミニウムで構成している。これにより、全体をスチールで製作した場合に比べて15パーセントの軽量化を果たした。
車体寸法は全長5,020×全幅1,870×全高1,460mm、ホイールベースは3,010mm。これは、A8の日本仕様(全長5,145×全幅1,950×全高1,465mm)と比較しても幅が狭いほかはほぼ同サイズ、ホイールベースにいたってはA8の2,990mmに対して20mm長くなる。このロングホイールベースが生み出す余裕にくわえて、ベンチレーションやマッサージ機能のついたシート、BOSE社のサラウンドシステムなどが快適な空間を作りだしているという。
インパネ内は、通常はタコメーターがある場所にに「パワーメーター」が装備される。このメーターは出力されているハイブリッドシステムトータルのパワーが0から100までの割合であらわされ、同時にチャージの状態や利用しているパワーソースを表示する。
今回、プラグインハイブリッドを公開したのは、アウディがCO2削減を重要視し、電気自動車技術はその解決のための主要な鍵として捉えているためだ。同社には、すでにQ5、A6、A8にハイブリッドが存在するものの、その純粋な電気自動車としての走行可能距離は最長3km程度。内燃機関とモーターの併用によりスポーティな走りと高い燃費性能の両立に折り合いをつけてのことだ。
そのハイブリッドに次ぐのが、レンジエクステンダーやプラグインハイブリッドを含む「e-tron」と名付けられた一連の技術だ。A1 e-tron、A3 e-tronは、すでに試乗記としてもお伝えしたとおり公道での実験が進んでいる。このうち、A3 e-tronは2014年内には発売する予定だとアウディはアナウンスしている。