ポルシェ911 次期型のオフィシャルティーザームービー|Porsche
CAR / FEATURES
2015年3月11日

ポルシェ911 次期型のオフィシャルティーザームービー|Porsche

Porsche 911|ポルシェ911

次期型911のオフィシャルティーザームービーが到着!

ポルシェが南アフリカで実験中の次期型911をティーザー映像として公開した。開発コードは「991」。そのスペックも明らかになりつつある。

文=小池りょう子

砂漠の街を駆け抜ける新型

ポルシェは2012年モデルの911の映像をリリース。そこには荒野の一本道を駆け抜けるすがたが映し出されている。場所は南アフリカ。気温は39℃、砂埃を巻き上げながら走行するテスト車輛。その一台が砂漠の街にあらわれ、現地の子どもたちが群がる。ドライバーズシートに座ったひとりの少年は、ステアリングに触れ、瞳を輝かせた。

すでに『Car&Driver』誌の取材によってリークされているこの新型911だが、今回はさらにくわしい内容が英国の『World Car Fans』で報じられている。

Porsche 911|ポルシェ911 次期型のオフィシャルティーザームービー|01

Porsche 911|ポルシェ911 次期型のオフィシャルティーザームービー|02

その詳細は以下のとおり。

・カレラSの最高出力は400hp
・カレラにはボクスターSと共用する3.4リッターエンジンを搭載し、350hpを発生。
・トランスミッションは7段MTと7段PDK(ダブルクラッチ式トランスミッション)を装備し、両ミッションにはローンチコントロール(ブレーキを左足で踏み込み、つづいて右足でアクセルを踏み込み、瞬時にブレーキを離す事で強烈な加速を味わえる機能)を搭載。
・ボディサイズにかんしては、全幅が2.5 インチ (約6.4cm)、ホイールベースが4インチ (約10.2センチメートル)延長。ホイールベースの延長の理由は、2016年に追加される予定のハイブリッドモデルに積まれるシステムへの対応だという。
・燃費は12~15パーセント改善。
・カレラは19インチホイール、カレラSは20インチを標準で装備する(カレラでは20インチホイールはオプション設定)。
・ニュルブルクリンクでのラップタイムはカレラで8:04。カレラSは7:50で“Best Setup”(最高のセッティング)の状態で7:37を記録した。

上記のとおり2016年にはハイブリッド登場までもが予想されるあたらしい911。さらなる詳細に期待を寄せたい。

BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代のころから自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。

自動車メーカーとして、自らの名をはじめて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。

現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」、5ドアハッチバック「パナメーラ」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。

           
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