LOUIS VUITTON|初音ミクの衣装をルイ・ヴィトンがデザイン!
LOUIS VUITTON│ルイ・ヴィトン
渋谷慶一郎、岡田利規、YKBXによるボーカロイド・オペラ『THE END』
初音ミクの衣装をルイ・ヴィトンがデザイン!
音楽家渋谷慶一郎、演劇作家の岡田利規、YKBXによる新作オペラ『THE END』。今回、主演を務めるボーカロイドの初音ミクのコスチュームをルイ・ヴィトンがデザインするというスペシャルなコラボレーションが実現した。
Text by YANAKA Tomomi
ミクの雰囲気に合わせてマーク・ジェイコブスらが手がけたオリジナル
先鋭的な音楽活動で知られる渋谷慶一郎と「従来の演劇の概念を覆す」と評される岡田利規。ともに1973年生まれというアーティストふたりがいまの時代を象徴する初音ミクを起用した初のボーカロイド・オペラ『THE END』のスペシャルコラボレーションとして、ルイ・ヴィトンとのタッグが実現した。
劇中でミクが着用している衣装は、アーティスティック・ディレクター、マーク・ジェイコブスと彼のスタジオチームが2013年春夏コレクションを初音ミクの体型や独特の雰囲気に合わせてデザインしたオリジナル。メゾンを代表するモノグラムをはじめて用いなかったこのコレクションでは、多彩な色と色彩でつくられた市松模様のダミエが幾何学的な世界をロマンティックに表現し、服やアクセサリーにくっきりとしたグラフィカルな印象をもたらしており、その世界観をミクにも投影した。
さらに、直線的なデザインは彼女のウェアのみならず、バッグやシューズにも。ミクの手にはルイ・ヴィトンのアイコンバッグ「スピーディ」を再解釈したスクエアやキューブのバッグが携えられ、シューズは長いポインテッドのアッパーにリボンをあしらい、大胆な幾何学模様がつくりだされた。
この衣装を着た初音ミクを映像作家のYKBXがデジタライズ、3D化した映像は12月1日(土)、2日(日)に山口情報芸術センター(YCAM)で開催される『THE END』の初演に来場したオーディエンスだけに公開される。チケットはすでにすべてソールドアウトしているこの公演。初音ミクとルイ・ヴィトンという幻のコラボレーションは見た者の心のなかにのみ生きつづける。