「知る」は、おいしい! 星のや富士|TRAVEL

朝食のプレスサンド。蓋を押し当てて、焦げ目をしっかりと作るのがコツ。

LOUNGE / TRAVEL
2020年3月4日

「知る」は、おいしい! 星のや富士|TRAVEL

TRAVEL|星のや富士

このひと皿と出合うために、星のや富士へ(2)

朝食にも、3つの選択肢があります。今回は「クラウドテラス」で提供される、プレスサンド(1600円、税・サ別)をセレクトしました。こちらは、好きな食材を選んで自分で焼いていただく趣向で、ベーコンやローストチキン、野菜などの食材が用意されています。
ええ、欲張ってしまうこと必至です(笑)。
朝の凛とした空気のなかでいただく、お手製のホットサンド、美味しくないわけがありません。そのほか、キャビンで楽しめる「モーニングBOX」(2800円、税・サ別)や、「メインダイニング」でいただける、スキレットで焼いたオムレツや、ダッチオーブンで焼き上げた、もちもちのパンなどのセット「グリルモーニング」(2200円、税・サ別)も選択できます。ダッチオーブンを使ったパンは、田川さんもイチオシ。「熱が均等に入り、しっとりふんわり焼きあがるんですよ」とニッコリ。どれを選んでも後悔しないはずですし、嗜好や気分に合わせて、選べるのは嬉しいですよね。
焚き火ラウンジ。左の建物内が、ライブラリーカフェ。
そろそろ「星のや富士」の施設についても紹介していきますね。大切なことなので繰り返しますが、地形を生かして建てられているため、敷地内の高低差は約100メートル。丘陵地に沿って最低部にグランピングの玄関口であるレセプション、中央部分にキャビンと呼ばれる客室とフロント、最高部に雲のようにウッドデッキが連なる「クラウドテラス」が配されています。
ツインタイプのTキャビン
キャビンは全40室。すべての部屋が河口湖に向かって付き出すようにデザインされています。窓から見える景色が一枚の絵のように見えるように、という意図で、客室はシンプルで白が基調です。
そうなんです、景色、すごいです!
ぜひご自身の目で確かめてください。
客室は最もスタンダードなツインタイプ「Tキャビン」で41平方メートル。うち1/3がテラスを占めているため、部屋自体は決して広くありません。「星のや富士」では外で過ごすことを前提に、パブリックスペースが「居間」の設定になっているのです。
キャビン内のテラスリビング
ご自慢のテラスには、炬燵(こたつ)がセットされていました(冬季限定)。この炬燵の威力が絶大で、真冬でもずっと外にいられます、というか、出られなくなります(笑)。ここでお酒を嗜んだり、読書をしたり、スノーピークのドリッパー&マグで、オリジナルブレンドのコーヒーもいただけちゃいます。
部屋で、炬燵に入りながら、快適にアウトドアを満喫できるのです。
実際、私、キャビンにいる間は、寝ている時とお風呂に入っている時以外、ほぼテラス(の炬燵の中)にいました……。
日没後は、ファイヤープレイスに炎が灯され、これがまた幻想的で。問題は居心地が良すぎて、炬燵を出るのが嫌になってしまうことですね。でも、せっかくなので、敷地内の探検に繰り出すとしましょう。
焚き火ラウンジ
木漏れ日デッキ
森の演奏会(※毎晩開催。天候によっては屋外で開催)
焚き火BAR
リゾートのパブリックスペースでもある「クラウドテラス」の周りには、ハンモック、椅子、炬燵(冬場)、ベンチが用意され、まったく自由にくつろげます。「ライブラリーカフェ」「焚き火ラウンジ」「木漏れ日デッキ」もあり、時間帯ごとにさまざまな催しが。
たとえば、夜には林の中に吊るされたスクリーンで無声映画が上映され、ライブラリーカフェでは「森の演奏会」と題し、ギターやオカリナ、バラフォンなど、日替わりで異なるジャンルのアーティストが演奏会を開催します。地元の銘柄を中心としたウイスキーが嗜める「焚き火BAR」もオープン。
心地よい音楽と茶色いお酒と焚火。
まさにアウトドアの醍醐味です。
そうそう、天気のいい日はぜひ空も見上げてみてくださいね。
朝から晩まで焚火の灯る焚き火ラウンジの脇のテーブルには、マシュマロや竹串が用意されていました。心ゆくまで「スモア(マシュマロ焼き)」が作れちゃいますよ! グランピングマスターが美味しい焼き方を伝授してくれるので、ぜひ声をかけてみてください。毎日午後(14時半~17時)に実施される「森のひととき」ではおやつが無料でいただけます。内容は季節によって異なりますが、秋冬はスキレット鍋で表面を焼いたバームクーヘンに、クリームやチョコレート、フルーツ、ナッツなどを自らトッピングしていただくというものでした。
山麓の燻製づくり
アクティビティも充実しています。今回、私たちは、「山麓の燻製づくり」(1人3000円、税・サ別)を体験。鮎、富士桜ベーコン、セミドライ巨峰、さらには味噌や塩などを、白州を熟成させた樽のチップやりんご、桜のチップなどで瞬間燻製します。夏にはアイスクリームを燻製したりするんですって。えー、気になる!
グランピングリゾート。なんて素敵なんでしょう? 焚き火のそばでウイスキーを傾けるだけでも十分素敵なのに、「ジビエ」に、「燻製」に、「びっくりするほどおいしい朝食」と、ここには素敵な誘惑がたくさん。河口湖のほとりの大自然のなかに「星のや」ブランドのラグジュアリーは確かにありました。
今年こそキャンプに行きたいと思って、なかなか実現できないでいる皆さん。一度、試しに「星のや富士」に出掛けてみてはいかがでしょう? きっと都会人の想像を超える、たくさんの“ワクワク”に出合えるはずです。
星のや富士
住所|山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
アクセス|河口湖ICからクルマで約20分
客室数|40室
料金|1泊6万7000円〜(1室あたり、税・サービス料別、食事別)
※仕入れ状況により、食材・メニューが変更になる場合があります。
問い合わせ先

星のや総合予約
Tel.0570-073-066
https://hoshinoya.com/

         
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