星野リゾート　界津軽「大間のまぐろづくし会席」は、一生記憶に残る旅ごはん｜TRAVEL

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津軽と言えば、大間のまぐろ。そのとびきりの“黒いダイヤ”を、これでもかと食べ尽くす（２）

素晴らしきかな、冬の青森。真冬の美味がてんこ盛り

土田貴史　まぐろの漬け丼ですな。土鍋で炊いた青森特A米「青天の霹靂」に、漬け鮪の切り身と中トロを自分で丼に仕立てていくの。ゴマが効いていたなあ。

長谷川あや　夕食は「青天の霹靂」、朝食は「つがるロマン」を使ってるっていう、お米へのこだわりもスゴいと思った。そして、そう、ゴマをはじめ、のりやわさびなど、コンディメントも付いていて、自分で自由にアレンジできるんだよね。それがまた楽し。

土田貴史　あれさ、ねぎま鍋の出汁をとっておいて、茶漬けにしても美味しかったかも。温め直してもらう必要があるけどね。

長谷川あや　茶漬け！　100％美味しいでしょ（笑）。そして、お酒もぐいぐい進むお茶漬けになること間違いなし。

土田貴史　フフっ。やっぱり、温泉旅館ブランドの「界」だからこそ、しっかりお酒は飲みたいからね。星野リゾートグループって、お酒の値段設定が抑えめだから、安心してぐいぐい飲んじゃう。

長谷川あや　日本酒のマリアージュ、シメごはんにも日本酒が用意されていて地味にうれしかった。米に入ると、お酒終了ってイメージもあったりするけど、そもそも日本酒の原料は米。合わないわけないじゃんと世界の中心で叫びたい。

土田貴史　その通り！　最後は豊盃だったけど、こちらは東京でも注目され始めた弘前の有名銘柄だしね。流通の問題で、生酒は東京でも一部の特約店しか回ってこない。その活きのいいのを地元で飲めたのは、得した気分になります。

長谷川あや　やっぱり楽しいわ、冬の青森。いろいろな人が口を揃えて、青森の冬の魚はひと際、美味しいって言ってたよね。

土田貴史　間違いないよ。冬こそ、青森に来るべきだね。皆さん、ぜひ来年！

長谷川あや　まぐろづくし、想像しやすいし、記憶に残るから、友達にも伝えやすい。そして温泉もあって、要は全部入りのお得感があります。

さらに水庭（冬は凍ってます）に作ったかまくらのなかで、お酒をいただくっていう、私らが超盛り上がるヤツ。これも想像以上に楽しかったわ。

土田貴史　雪に囲まれると、音を吸収して、シーンと静まり返る。まるで「ゆく年くる年」のオープニングシーンみたい。雪も深々と降っていて、非日常感があったね。

長谷川あや　この研ぎ澄まされたような静けさ、Clubhouseで中継したかったわ。無音だけど（笑）。かまくらの中でいただくのが、ウォッカ＆りんごジュースと、地元のパティシエに特別に作ってもらったチョコレート。徹底的に地元推し！　良いと思いまーす。

土田貴史　温めたりんごジュースで割るから、ホットワインみたいだったね。しかもちょっと甘みがあって、身体も温まりました。かまくらの中にこたつが仕込んであるから、ぜんぜん温かいんだけど。ウォッカが続く限り、延々、飲んでいられそう。

長谷川あや　うん、ウォッカのボトル売ってたら、多少高くても買っちゃうかも。雪の中に突っ込んで冷やしていただくのも美味しそう〜。

土田貴史　フフフっ。その後、「ご当地楽（ごとうちがく）」と称して、津軽三味線のステージが披露されたんだよね。三味線のプロと一緒に、界スタッフも三味線を演奏してくれた。この姿勢、好きだな。プロを呼んで、演奏してもらうだけじゃなく、その精神を紐解くために、自らプロに教えを請う。いま14人のスタッフが、津軽三味線を専属プロの渋谷公平氏に習っているって。

長谷川あや　同じく青森県内にある青森屋のスタッフは、ねぶたをマスターして、お客さんの前で踊ってる。それぞれの地域に根ざして、その土地の文化をゲストに提供している。だから訪れる私たちも、心底楽しむことができるんだと思う。

土田貴史　いまマイクロツーリズムが注目されているけど、星野リゾートって、もとからこの精神で取り組んできているんだよね。だから、どの施設も地元の人々ととても友好的な関係を築いているもの。この規模になると、なかなか難しいことだけど、これは星野遊学堂から受け継がれている哲学だね。大好きです。