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2021年3月31日
星野リゾート 界 津軽「大間のまぐろづくし会席」は、一生記憶に残る旅ごはん|TRAVEL
TRAVEL|界 津軽
津軽と言えば、大間のまぐろ。そのとびきりの“黒いダイヤ”を、これでもかと食べ尽くす(1)
オウプナーズのくいしんぼう、編集担当・土田貴史と、ライター・長谷川あや。このふたりは美味しい肴、美味しいお酒を求めて、あちこちに行っては、語りまくっているのです。その内容をいつもはきちんと整えた原稿に仕立てるのですが……、今回は趣向を変えて、Clubhouseさながら、話した内容をほぼそのままお届けしようという企画です。
TALK by HASEGAWA Aya, TSUCHIDA Takashi
本日の特別会席「大間のまぐろづくし」
土田貴史 やっぱり、まぐろづくし、インパクトあるなぁ。さすが黒いダイヤ!
長谷川あや 「宝楽盛り」。もう、見た目からしてテンション上がる。主役はあくまで“まぐろ”だけど、サイドメニューもそれぞれレベル高し!!
土田貴史 八寸、お造り、酢の物までを一気にお盆に載せた、お祭り騒ぎのひと皿だったね。「界 津軽」では、大間のまぐろを一年中提供しているって。地元の居酒屋でも、年間通して仕入れるのは難しいらしいよ。おいしいものは築地に送られてしまうから。
長谷川あや 逆配送してるって! 「大間のまぐろづくし会席」は秋から冬にかけての限定コースだけど、お造りの一品だけは1年中いただけるとか。青森に来たらやっぱり食べたいもん、“大間のまぐろ”。
土田貴史 中トロ、赤身、握り寿司。どれをとっても100点満点。しかも、このコース、1年半前に試食した内容から、さらにパワーアップしてるよね!
長谷川あや そう、先付からパワーアップしてるの。長芋、うに、大間のまぐろのたたきに、黒大蒜を合わせる発想がすごい! ちなみに長芋も黒大蒜も、青森の名産品。こりゃ、私の日本酒が蒸発するわ(笑)。
土田貴史 先制パンチ、効いてたね。胃が刺激されて、食欲が湧いてくるもん。
長谷川あや もともと期待して臨んだけれど、期待に違わぬどころか、期待を遥かに超えてくるというか……。本気ランプ点灯したわ! 次の甘酒をベースにした汁物も、体を温めてくれて、胃袋を活性化させてくれた〜。
土田貴史 海老しんじょうのホクホクさ、そして甘酒のトロ味が日本酒に合う。日本酒マリアージュ(※)の菊乃井のこみせ、良いね。まぐろの磯の香りをすっきりと流してくれて、芳醇さもあって。
※界 津軽では、その時々で、日本酒のマリアージュコースが選べます。
※界 津軽では、その時々で、日本酒のマリアージュコースが選べます。
長谷川あや 黒石市の「こみせ通り」、行きたくなって、その場でググった。
※参考情報/「日本の道百選」に選ばれた伝統的建造物群が残る黒石市中町通りの「こみせ」は、 藩政時代から残るアーケード状の道路
※参考情報/「日本の道百選」に選ばれた伝統的建造物群が残る黒石市中町通りの「こみせ」は、 藩政時代から残るアーケード状の道路
土田貴史 東京では飲んだことのない銘柄だったけど、やっぱり“旨いものは地元が知っている!”。特に日本酒はまだまだ東京に流通していない旨い銘柄が地方にあるよ。
長谷川あや 本日の日本酒のマリアージュ(3000円)、すべて青森のお酒での提案だったよね。旅の醍醐味だね。
土田貴史 魚貝でもワインが合うって、奥入瀬渓流ホテルで再認識したばかりだけど(※近日公開予定)、やっぱり和食と日本酒は、ぴったり寄り添って離れない。
長谷川あや 台の物も、まぐろ&青森を強調するものになってたね。以前は、鮪節で出汁をとった牛肉しゃぶしゃぶだったけど、今回はねぎま鍋。さらに、わかりやすい!
土田貴史 この長ねぎ、いままで食べた中でも指折りの特級クラスだった。中身が詰まってるというか、ジュワッととろみが出てくるような。
長谷川あや けっこうグツグツさせたのに、存在感がちゃんと残っていて。
そして、まぐろやねぎに負けない存在感を放っていたのが、大鰐温泉の熱を利用して育てたというもやしちゃん。
参考/http://www.town.owani.lg.jp/index.cfm/8,199,36,html
参考/http://www.town.owani.lg.jp/index.cfm/8,199,36,html
土田貴史 えのき茸のように背が長かったね。繊維質がしっかりと合って、でも柔らかくて。旨味も感じられたよね。まぐろ出汁にすごく合ってた。
長谷川あや もやしがこんなにおいしいなんて。今までナメてた。土田さん、出汁、吸い尽くしてたね(笑)。
土田貴史 出汁が好きなんです。日本酒と一緒に飲むと、相乗効果でぐんぐん広がっていくんだもん。
長谷川あや あやうく鍋に日本酒をかけたくなったけど我慢した。あ、おでんみたいに出汁割りにしても美味しそう。
あとさ、“追いまぐろ”も効いてたね。鮪節が用意されていて、自分の好みで鍋に入れられるようになってるの。こういうの楽しい。まずはツマミとしてそのまま食べて、その後、鍋にドボンした。
土田貴史 そう。出汁が強くなるよね。モヤシに絡みつく鮪節。味がワンランクアップした。宝楽盛りで、祭りは終わったのかと思いきや、またどこからともなく神楽のお囃子が聞こえてくる高揚感は、半端なかった。クライマックスが1回で終わらないのは、ホントに嬉しい。
長谷川あや そして、ねぎま鍋の後にもまだクライマックスが用意されているという怒涛の攻め。もちろん喜んで受けて立ちまっせ。