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2020年9月18日
V型次世代飛行機のプロトタイプ、空を飛ぶ|KLM Royal Dutch AirLines
KLM Royal Dutch AirLines|KLMオランダ航空
次世代の航空機はV字型!? 「フライング-V」のプロトタイプ 初試験飛行に成功
KLMオランダ航空は、同社とデルフト工科大学が実用化に向けて共同開発を進めている次世代型航空機「Flying-V(フライング-V)」のプロトタイプの初試験飛行を成功させたと発表した。
Text by YANAKA Tomomi|Edit by TSUCHIDA Takashi
次の目標は持続可能燃料による飛行の実現
これまでにない新しい形の飛行機のスケールモデルが空を飛んだ。
KLMの創業100周年に当たる2019年に、デルフト工科大学と「フライング-V」の開発における相互協力協定に調印したKLMオランダ航空。「フライング-V」はその名の通り、V字型の特異なデザインの航空機の両翼に、客室や燃料タンク、貨物室が納まる設計となる。
この独特なデザインは、機体の軽量化も相まって、現行の低燃料タイプの飛行機と比較しても約20パーセントの燃料削減が実現できると計算されている。プロトタイプの初の試験飛行は、2020年8月にドイツの空軍基地で実施。V型の機体が空を飛び、その様子はYouTubeで公開された。
KLMオランダ航空のピーター・エルバース社長兼CEOは、プロジェクトの次の目標は持続可能燃料による飛行の実現を目指すことと明かし、「持続可能な社会への取り組みは、提携会社や団体との連携、知識や実績の共有があってこそ実現が可能」とコメント。
さらには「『フライング-V』のデザインはKLMが提唱する『Fly Responsibly(責任ある航行)』をスローガンに、持続可能な社会に向けた取り組みを具現化しているものです。航空会社が長期的に事業を継続していくためにはイノベーションが欠かせません」と語っている。
問い合わせ先
エールフランス航空/KLMオランダ航空
Tel.03-5797-8525