[短期連載3] 建築と芸術とエンターテインメントと美食の都、シカゴへ──アート編|TRAVEL
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2019年11月5日

[短期連載3] 建築と芸術とエンターテインメントと美食の都、シカゴへ──アート編|TRAVEL

人々の生活にアートが息づく街

シカゴの街を歩いていて印象的なのは、そこかしこにパブリックアートが存在することだ。街全体がアート空間と化しているのである。ここでは、いくつか代表的なものを紹介したい。
シカゴの中心部、ループ地区を歩いていると、チェイスタワーというビルの広場に、巨大なモザイク壁画が現れる。マルク・シャガールの「四季」(1974年)だ。幅21メートル、高さ4.3メートル、奥行き3メートルの直方体の4面に壁画が施された大きな作品は、シャガール自身がシカゴに寄贈したものだそうだ。
チェイスタワーから歩いて5分ほど、役所などが入居するリチャード・J・デイリー・センター前の広場にあるのが、パブロ・ピカソによる屋外彫刻「無題」だ。ピカソならではのユーモアあふれる抽象的な造形もさることながら、高さが15メートルを超えるというその大きさに目を奪われる。こちらの作品も、ピカソ自身がシカゴ市に寄贈したものであり、地元の人々からは「シカゴピカソ」の名で親しまれているという。
パブロ・ピカソ作『無題』(1967年)
同じくループ地区に立つ、ミース・ファン・デル・ローエが設計を手掛けた連邦センタービルの広場に設置されているのが、アメリカの彫刻家、アレクサンダー・カルダーによる巨大な屋外彫刻「フラミンゴ」(1974年)だ。シカゴピカソと同様、全高が15メートルを超える大きさと、周囲にある鋼鉄の黒いビル群とは対照的な鮮やかな朱色が印象的だ。
アレクサンダー・カルダー作『フラミンゴ』(1974年)
ループ地区の東側に広がる自然豊かな公園「ミレニアムパーク」を訪れると、今度は不思議な造形をした鏡面体のオブジェに目を釘付けにされる。ロンドンを拠点に活動するインド出身の彫刻家、アニッシュ・カプーアが手掛けた『クラウド・ゲート』(2006年)だ。サイズは幅20メートル、高さ10メートル、奥行き13メートルと巨大で、どこか宇宙から飛来したUFOのようでもあるが、豆を彷彿させる形から、「ザ・ビーン」の愛称が与えられているのだそうだ。
アニッシュ・カプーア作『クラウド・ゲート』(2006年)
同じくミレニアムパーク内にあり、人々の注目を集めていたのが、高さ15.2メートルの向かい合ったタワーに、さまざまな人種のシカゴ市民の顔が映し出される作品『クラウン・ファウンテン』(2004年)だ。スペインを代表する世界的アーティスト、ジャウメ・プレンサによるもので、映し出された顔は表情を変化させつつ、数分おきに口の部分から噴水のように水が吐き出す。天気のいい日には子どもたちが嬉々として水遊びをするなど、街とアートが一体化したシカゴならではのパブリックアートである。
ジャウメ・プレンサ作『クラウン・ファウンテン』(2004年)
問い合わせ先

シカゴ市観光局
https://www.choosechicago.com/

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