プロフェッショナルと巡る森~岐阜・飛騨地方の自然とアクティビティ~|特集
特集|岐阜県の“ウェルネス・ツーリズム”
飛騨地方の美しい自然とアクティビティ
プロフェッショナルと巡る森
去る6月、「WELLNESS TOURISM; 森の神に会う旅」と題して、岐阜県南東部「東濃エリア」を訪れ、森から生じて彼の地に息づいた文化と伝統の一端をお伝えした。今回取材するのは、広大な岐阜県の北部を占める「飛騨エリア」である。岐阜県でも「飛騨の森リゾートの旅」として、自然を楽しむ新しい旅の提案をおこなっている地域だ。観光地としては世界遺産である白川郷があまりに有名であるが、飛騨山脈、御嶽山、そして西は白山連峰のふもとに広がる手つかずの森林に囲まれた、岐阜の自然の核心でもある。全3回にて、白川郷と飛騨高山の森、天生県立自然公園、そして五色ヶ原の森を紹介。案内人は森を知り尽くした“プロフェッショナル”である。飛騨エリアの自然の魅力を存分に味わっていただこう。
Photographs by JAMANDFIXText by KASE Tomoshige(OPENERS)
岐阜県を大きく二分すれば、南部の美濃、北部の飛騨となる。その飛騨エリアは北アルプス、中央アルプス、そして西は白山連峰に抱かれ、広大な森林を擁する自然に囲まれている。そんな自然に触れるはじめの一歩としてうってつけなのが、白川郷でのリゾート・アクティビティを楽しめる「トヨタ白川郷自然學校」と、高山市で1974年より自然との共生をテーマに活動を続けている「オークヴィレッジ」である。
岐阜県は平成19年より、オリジナリティのある新しいタイプの観光資源を発掘するための「飛騨・美濃じまん運動~岐阜の宝もの認定プロジェクト」を推進している。この「岐阜の宝もの」に、平成23年度に認定されたのが、「天生(あもう)県立自然公園」である。高層湿原と、手つかずの原生林を擁する広大な森。そこへインタープリーター、すなわち森のプロフェッショナルとともに分け入っていく。
飛騨エリアの東端、長野県との県境に近い乗鞍山麓に広がるのが、平成21年に「岐阜の宝もの」として認定された「五色ヶ原の森」である。入山規制を設け、公認ガイドと一緒でなければ入ることのできない森だ。ヒューマン・インパクトに配慮した森がどれだけ美しいものか、その真価をお届けしたい。また飛騨古川の街に息づく伝統建築と、そこに暮らし、地域とともに歩みを進める人たちの取り組みについてもリポートする。
Tel. 058-272-8393
http://www.kankou-gifu.jp/(岐阜県観光連盟公式サイト)