実力派俳優たちによる精神病棟を舞台にした緊張感あふれる心理劇『エレファント・ソング』
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2015年6月10日

実力派俳優たちによる精神病棟を舞台にした緊張感あふれる心理劇『エレファント・ソング』

実力派俳優たちによる精神病棟を舞台にした緊張感あふれる心理劇

俳優グザヴィエ・ドランが出演を熱望した『エレファント・ソング』

俊英の映画監督として、俳優としても世界がもっとも注目するグザヴィエ・ドランが精神病棟に入院する青年役で主演を務める心理劇『エレファント・ソング』。6月6日(土)より、新宿武蔵野館、渋谷アップリンクで公開され、全国順次ロードショーされる。

Text by YANAKA Tomomi

監督はドランと同郷のシャルル・ビナメ

“映画界の救世主”として世界が絶賛するグザヴィエ・ドラン。映画監督としてはもちろん、子役出身ということもあり、俳優としても高い評価を得てきた。事実、近作の『トム・アット・ザ・ファーム』では、監督を務めるとともに、繊細な青年を演じたことも記憶にあたらしい。

そんなドランが脚本を読み、「これは僕だ。僕に演じさせてほしい」と熱望した本作『エレファント・ソング』が到着した。

監督には、ドランと同郷であるカナダ・ケベック出身のシャルル・ビナメ。1995年の『Eldorado』を含む3部作は、カンヌ国際映画祭監督週間の特別賞などに輝いている。

『エレファント・ソング』

『エレファント・ソング』

『エレファント・ソング』

ドラン以外のキャストには、『スター・トレック』のブルース・グリーンウッド、『カポーティ』のキャサリン・キーナーなど実力派俳優が出演。緊張感のある会話劇が繰り広げられる。

失踪した担当医の手がかりを唯一知る青年マイケル

14歳のときにオペラ歌手であった母親が目の前で自殺し、それから現在にいたるまで精神病院に入院しているマイケルは病院一の問題児だ。そんなある日、マイケルの担当医が失踪した。その手がかりを知るのは、マイケルだけ。院長のグリーンは、マイケルから事情を聞こうとするが、マイケルはゾウやオペラについての無駄話だけで、話をそらすばかりだ。

そして「母を殺した」「医師から性的虐待を受けていた」など、嘘か本当かわからないことをほのめかし、グリーンを巧みな罠に取り込んでいくのだった。

失踪した精神科医と愛を渇望した青年マイケル。ドランが「これは僕だ」と言ったその真意はどこにあるのか。ぜひ劇場で確かめていただきたい。

『エレファント・ソング』
6月6日(土)より、新宿武蔵野館、渋谷アップリンクほか全国順次公開
監督|シャルル・ビナメ
出演|グザヴィエ・ドラン、ブルース・グリーンウッド、キャサリン・キーナー、キャリー=アン・モス
配給|アップリンク
2014年/カナダ/100分
http://www.uplink.co.jp/elephantsong/

© Sebastien Raymond

           
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