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2023年6月13日
連載エッセイ|#ijichimanのぼやき「喫茶店の朝食」
連載エッセイ|#ijichimanのぼやき
第47回「喫茶店の朝食」
朝食はむずかしい。「朝食食べる人?」という会話はあっても「昨日夜ごはん食べた?」「いつも昼食べる?」という会話は聞かない。朝食も含めて1日3食しっかり食べるべきという人もいれば、朝食は食べずに胃を休めるべきという人もいる。何が正解かわからなくて、人それぞれ体のつくりもマインドも違うので、「好きにすればいいんじゃないか」というのが正解だと思うけど、ひとつ言えるのは、朝ゆっくりと時間を取って食べる朝食は美味いということ。
Photographs and Text by IJICHI Yasutake
僕は、夜はだいたい26:00-27:00に寝て、朝は6:30頃起きる。家では普段、朝起きてシャワー浴びてフルーツを食し、日本茶を飲んで出るというのが数年ずっと変わらないルーティン。朝8:00くらいから、だいたいまずは喫茶店でコーヒーか時にはスムージーとか飲みながら仕事をスタートさせる。だけど、前日の夜外食してお酒飲んでつい炭水化物を食べないまま終わっていると、このくらいの時間あたりにお腹が空いてくる。そうなると、2回目の朝食を食べようとなる。
僕の中での喫茶店のポイントはいくつかある。
① 喫煙可能。または喫煙ブースがちゃんとある
② 静か。新聞、本、漫画が読める
③ 席がゆったりしている
④ 食事がある
① 喫煙可能。または喫煙ブースがちゃんとある
② 静か。新聞、本、漫画が読める
③ 席がゆったりしている
④ 食事がある
昭和-平成で育った世代としては、喫茶店というシーンにおいて煙草は欠かせない小道具。朝の濃いめの一杯のコーヒーと一服目の煙草が相性抜群というのは否定しようがない。また、朝は忙しない。忙しないけど、8:00-10:00の時間帯というのは誰かからのLINEやSlack、telに邪魔されることなく、原稿を書いたり、企画書を書いたりすることができる貴重なまとまった時間。電源付帯のカウンター席を争奪して運良く確保できたと思ったら、隣席が近くて、荷物の置き場にも困るようなカフェじゃなくて、ひとり客でも4人テーブル席に心良く通してくれて、近所のご常連が一服しながら新聞読んでるような喫茶店で、ゆったりと急かされることなく過ごしたい。まあゆったり朝食を食べていると、実際の仕事時間は1時間くらいしか取れなくなってしまうけど。
そして最後に食事。美味しいコーヒーを淹れてくれる喫茶店は、コーヒー1本勝負で甘いスイーツだけを多少置いているという店もある。ただ、朝の喫茶店は食事も大切。なんなら前日飲んだ日は朝からしっかりナポリタンでも食べたいくらいだけど、そこまでのメニューはなかなかないので、カリカリふわふわの美味しいトーストくらいは食べたい。
■昔ながらの喫茶店 友路有 浅草店 東京都台東区浅草1丁目29-3 2F
本店は赤羽らしいが僕が利用するのは浅草店。北関東や南東北に日帰り出張で浅草からの東武線や上野から特急電車に乗る時に立ち寄っている。調べてみると朝6:30から営業しているらしい。焼き魚の定食が500円(今は知らないが、1,2年前の価格)。もちろんトーストやおにぎり、カレーなんかも朝からある。席はコンパクトで電源がないので、ゆったり仕事には不向きかもしれないが、漫画がたくさん置いてあって、出張前のひと息とパワーチャージにちょうどいい。
本店は赤羽らしいが僕が利用するのは浅草店。北関東や南東北に日帰り出張で浅草からの東武線や上野から特急電車に乗る時に立ち寄っている。調べてみると朝6:30から営業しているらしい。焼き魚の定食が500円(今は知らないが、1,2年前の価格)。もちろんトーストやおにぎり、カレーなんかも朝からある。席はコンパクトで電源がないので、ゆったり仕事には不向きかもしれないが、漫画がたくさん置いてあって、出張前のひと息とパワーチャージにちょうどいい。
■珈琲貴族エジンバラ 東京都新宿区新宿3-2-4 新宿M&Eスクエアビル2F
言わずと知れた、新宿三丁目で24時間営業の喫茶店。長時間滞在する際は2時間か3時間に1回追加オーダーが必要だが、実際に丸1日滞在して仕事してた友人もいるくらい、居心地はベスト。朝行くとボリュームたっぷりのトーストと卵とサラダとサイフォンで淹れた美味しいコーヒーが頂ける。新宿三丁目の駅出て伊勢丹のすぐ近くという立地で、丸の内線、副都心線、JRで四方八方に午前中のアポに向かえるのが便利。
言わずと知れた、新宿三丁目で24時間営業の喫茶店。長時間滞在する際は2時間か3時間に1回追加オーダーが必要だが、実際に丸1日滞在して仕事してた友人もいるくらい、居心地はベスト。朝行くとボリュームたっぷりのトーストと卵とサラダとサイフォンで淹れた美味しいコーヒーが頂ける。新宿三丁目の駅出て伊勢丹のすぐ近くという立地で、丸の内線、副都心線、JRで四方八方に午前中のアポに向かえるのが便利。
■名曲・珈琲 麦 東京都文京区本郷2丁目39-5
本郷三丁目の駅出てすぐの雑居ビルの地下1F。開いているのかクローズしているのか一見ではわからないが、土曜日も朝7:00から営業している1955年創業の喫茶店。クラシック音楽が流れていて、スポーツ新聞と週刊誌各種が置いてあって、それ以外にも様々な文献が陳列されていて、ゆったり時間が過ごせる。コーヒー1杯300円、モーニングセットも300円台からで、まさに昔ながらの喫茶店。
本郷三丁目の駅出てすぐの雑居ビルの地下1F。開いているのかクローズしているのか一見ではわからないが、土曜日も朝7:00から営業している1955年創業の喫茶店。クラシック音楽が流れていて、スポーツ新聞と週刊誌各種が置いてあって、それ以外にも様々な文献が陳列されていて、ゆったり時間が過ごせる。コーヒー1杯300円、モーニングセットも300円台からで、まさに昔ながらの喫茶店。
伊地知泰威|IJICHI Yasutake
1982年東京生まれ。慶應義塾大学在学中から、イベント会社にてビッグメゾンのレセプションやパーティの企画制作に携わる。PR会社に転籍後はプランナーとして従事し、30歳を機に退職。中学から20年来の友人である代表と日本初のコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」の立ち上げに参画し、2020年9月まで取締役副社長を務める。現在は、幅広い業界におけるクライアントの企業コミュニケーションやブランディングをサポートしながら、街探訪を続けている。好きな食べ物はふぐ、すっぽん。好きなスポーツは野球、競馬。好きな場所は純喫茶、大衆酒場。
Instagram:ijichiman
1982年東京生まれ。慶應義塾大学在学中から、イベント会社にてビッグメゾンのレセプションやパーティの企画制作に携わる。PR会社に転籍後はプランナーとして従事し、30歳を機に退職。中学から20年来の友人である代表と日本初のコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」の立ち上げに参画し、2020年9月まで取締役副社長を務める。現在は、幅広い業界におけるクライアントの企業コミュニケーションやブランディングをサポートしながら、街探訪を続けている。好きな食べ物はふぐ、すっぽん。好きなスポーツは野球、競馬。好きな場所は純喫茶、大衆酒場。
Instagram:ijichiman