「GINZA MUSIC BAR」が京都で創る音楽文化
LOUNGE / MUSIC
2025年9月12日

「GINZA MUSIC BAR」が京都で創る音楽文化

MUSIC|GINZA MUSIC BAR KYOTO

音楽プロデューサーの大沢伸一氏がプロデュースに名を連ねる近代ミュージックバーのパイオニア「GINZA MUSIC BAR」の2号店「GINZA MUSIC BAR KYOTO」が京都・四条木屋町にオープンした。

Text by WASEDA Kosaku

7000枚のアナログレコードと最高峰の音響設備を完備

「GINZA MUSIC BAR」は2014年、大沢伸一氏と「COFFEE」プロデューサーの鳥羽伸博氏によって東京・銀座に誕生した。クラブでも従来のレコードバーでもない独自の音楽体験を提案し、国内外のゲストを魅了してきた。
今回オープンした京都店は、伝統と革新が共存する京都の中心・四条木屋町に位置し、音楽・食・会話が交差する"新しい時代のミュージックバー"として誕生した。銀座店が夜を彩るバー空間であるのに対し、京都店は正午から深夜まで営業し、ビストロ料理や鮨のおまかせコースを提供する。音楽を中心に据えながら、飲食と文化体験を拡張する世界に類を見ない試みを実現している。
空間には、独自開発のスピーカーとヴィンテージ機材を融合している。音楽が持つ力を最大限に引き出し、唯一無二の体験を創出するためにこだわり抜かれた場が広がる。クラブでもなく、レコードバーでもない。そのどちらにも属さない新しいスタイルを体現している。
独自の音響設計によるオリジナルスピーカーに加え、ヴィンテージのターンテーブルやアンプを組み合わせることで、音の細部まで丁寧に再現し、クリアで豊かな音響空間が構築された。
世界中で厳選した7,000枚以上のアナログレコードを擁し、ロック、ジャズ、ソウル、ディスコ、ヒップホップ、ワールドミュージック、映画音楽など幅広いジャンルを揃えている。
ビストロダイニングでは、多種多様なスパイスやハーブを活かしたメキシコ料理に、ビストロならではの丁寧な調理法と盛り付けの美学を融合。味覚と視覚の両方で楽しめる料理は、厳選されたドリンクや音楽の世界観とも響き合い、ゲストの五感を満たす新しい体験を提供する。
さらに注目すべきは、完全予約制・限定6席の寿司カウンター「THE OMAKASE」だ。ミシュラン三つ星店で修行した職人が手がけるこのコーナーでは、四季折々の食材を使ったコースを味わえる。京都で過ごすひとときを彩る、斬新でありながらも温かみのある料理は、京都に息づく文化や歴史が反映されたようだ。
京都・木屋町エリアは、2024年7月にFPM田中知之氏が手がけた「サウンドフォレスト」をコンセプトにしたミュージックラウンジ「FUL」がオープンするなど、音楽を軸とした新しい文化的な場所として注目を集めている。
「GINZA MUSIC BAR KYOTO」の誕生により、伝統的な花街として知られた木屋町が、現代的な音楽文化の発信地として新たな魅力を放ち始めていることが伺える。
GINZA MUSIC BAR KYOTO
場所|京都市下京区西木屋町四条下ル船頭町194  村上重ビル2F
営業時間|12:00~24:00※営業時間は変動する場合がございます   
定休日|月曜日
座席数|50席 
instagram|@ginzamusicbar_kyoto

問い合わせ先

GINZA MUSIC BAR KYOTO
Tel.075-365-2200
https://ginzamusicbar.com/ginza-music-bar-kyoto

                      
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