かつてない泡酒の魅力と出合う「深星」|SAKE HUNDRED

「SAKE HUNDRED」ブランドオーナー生駒龍史氏

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2021年12月6日

かつてない泡酒の魅力と出合う「深星」|SAKE HUNDRED

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SAKE HUNDRED|サケハンドレッド

酒質の造り方も醸造技術にも飽くなきこだわりが! いま世界に発信するべき日本酒

常識に囚われることのない手法で、まったく新しい“日本酒”を創り出し、アルコール業界のみならず、トップレストランのシーンでも高い評価を得ている「SAKE HUNDRED」(サケハンドレッド)。このラグジュアリー日本酒ブランドは、既存の日本酒とどこが違うのか、造り手たちはどんな思いを持っているのか。ブランドオーナーである生駒龍史氏に聞いた。

Photographs by OHTAKI Kaku|Text by KOIZUMI Yoko|Edit by TSUCHIDA Takashi

日本酒の概念をリセットする

「SAKE HUNDRED」最新作「深星」は、スパークリング。シャンパーニュのように、イエロー・ゴールドの華やかな外観を持つ。
グラスを口につけるそばから、鼻腔を満たす甘やかな果実香。ひと口目にして感じる乳酸由来のまろやかなコクと旨味。そしてまるでヴィンテージシャンパーニュのように圧倒的に細やかな発泡が、舌の上をシルキータッチで転がっていく。
なるほど、この感動はこれまでのどの日本酒にもない、まったく新たな“体験”である。そのうえボトルデザインも既存のものとは一線を画す洒落た雰囲気を漂わせており、どうやらこれまでと同じ日本酒ではないと分かる。
多くの人々を感嘆させている「SAKE HUNDRED」とは何なのだろう? その答えを求めてブランドオーナー生駒龍史氏に話を聞いた。
生駒氏は、「SAKE HUNDRED」(サケハンドレッド)および国内外の日本酒好きが頼りにする55万人の読者を持つWEBメディア「SAKETIMES」(サケタイムズ)を運営するClear(クリア)の代表取締役だ。
その生駒氏が、日本酒と出会ったのは25歳のことだった。
「若い頃は酒席でのいい思い出が少なく、正直、日本酒の良さがきちんと分かってなかったです(笑)」
「じつは僕、アルコールが強くないのです。でも25歳のとき、本当に美味しい日本酒に出合う機会をいただきました。『あぁ日本酒とは、これほど美味しいものだったのか』と」
その日本酒とは熊本県酒造研究所で造られた「香露(こうろ)」。“酒の神様”と謳われる野白金一(1876-1964)氏が誕生に関わった名酒である。同研究所には野白の銅像が建てられているが、生駒氏は「初めて伺ったとき、銅像に一礼しましたもん」と笑った。それほど彼の人生を一変させる味わいだったのである。
その魅力を広く伝えたいと2013年にClearを創業し、日本酒の魅力を発信するWEBメディア「SAKETIMES」を始動させる。日本全国で数百もの酒蔵を巡り、ときに海外へも足を伸ばして取材を重ねるなかで、生駒氏は改めてこう感じた。
「やっぱり日本酒はすごいな、と。面白いし、美味しいし、奥が深い。そのうえ未知の部分があって、さらに日進月歩で技術も進化・深化している。日本酒を体感していくなかで、いずれ自分でつくってみたいという思いが湧いてきたんです」
日本酒に携わり10年。全力で事業として日本酒だけに取り組んできた生駒氏は、ある思いを強くする。
「日本酒の持つポテンシャルに対して、価格が安すぎる。僕自身、日本酒は10万円どころか、100万円、いずれ1000万円といった製品が登場してもおかしくないと思っています。それほどなのに、蔵が懸命に酒造りに取り組んでも、彼らがそれに見合う満足が得られていない現状が口惜しい。もっと豊かな業界にするにはどうしたらいいのか、僕ができることは何か。そう考えて辿り着いたのが高付加価値、特にラグジュアリーというシーンに相応しい日本酒でした」
そうして2018年、誕生したのが「SAKE HUNDRED」である。

新しい日本酒を創造できる強み

「僕ら自身は酒蔵ではありません。『SAKE HUNDRED』が設計した理想の味わいを、パートナー酒蔵の技術力で形にすることで、新しい日本酒を造り出しています」
“設計”とは、例えばどんな食事と合わせるのか、どんなタイミングで飲むのか、そうした数々のシーンを踏まえ、味のコンセプトを抽出することだ。そのコンセプトを決める際に、生駒氏が譲らないポイントは“世界に発信する”という前提である。
「日本酒を世界に通用するお酒にするなら、たとえばイタリアンやフレンチなど、各国の料理と合うことを証明していかねばなりません。どんなシーンで飲まれるか、コースだったらどのタイミングで出されるものか、どんな気分を提供できるのか。そして製品を通して日本酒のどんな魅力を示せるのか。そうした視点を総合してコンセプトを導き、酒質・味わいの方向性を定め、甘さや酸味などそれぞれのスペックに落とし込みます。そして酒蔵探しが始まります」
この経緯を理解していないと、「SAKE HUNDRED」はただブランディングで日本酒を売っていると誤認してしまうだろう。しかし、それは違うと生駒氏は言う。
「新しい日本酒を創造できる強み、それが『SAKE HUNDRED』の中核にあるものです。概念をつくり、それを具体的な形に落とし込むことができるのは、日本酒を熟知していなければできないし、ラグジュアリーを理解していないとその世界観を創出することも難しい。
僕らの描く『SAKE HUNDRED』は、日本酒の最高峰を目指すばかりではなく、世界の名だたるお酒に横並びできる日本酒をつくること。そのために美味しいだけではなく、このお酒を飲むという“非日常体験”そのものを演出していきたいのです」
これまで新しい味との出合いを求めて、数多くの酒蔵との交渉を重ねてきた。そのなかで、うちでは実現できないと断られることもあったが、『SAKE HUNDRED』の存在や考え方に共感してくれる酒蔵も多くあった。
「それは『SAKETIMES』で培った実績が信用となっています。『SAKETIMES』はかなり硬派で、マニアックな記事も多い。それゆえ、なかなかお金にならずに経営者としては苦労していましたが(笑)。でもその本気度は伝わっていたし、苦労を引き換えに獲得してきた信頼関係があった。それも『SAKE HUNDRED』を実現できたひとつの要素ですね」
かつてないほどに細やかな発泡。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵による繊細なガス感が、極上の飲み心地につながってくる。
まるで宝石のようにクリアで清々しい外観。注ぐ様さえも美しく、ビジュアルでも期待を裏切らない。
そうして今、「SAKE HUNDRED」にもうひとつ新たな製品「深星」が登場した。コンセプトは乾杯だけにとどまらない、食中酒となるスパークリング。製造したのは「七賢」で知られる山梨銘醸だ。
スパークリング日本酒のパイオニアとして知られる同醸造所とどんな味をつくったのか。次回は醸造責任者である北原亮庫さんとともに、その味を拓(ひら)いていきたい。
深星 | SHINSEI
価格|3万5200円(税込/送料別)
製造者|山梨銘醸(山梨)
原料米|山梨県産夢山水100%
精⽶歩合|67%(麹⽶57% 掛⽶67%)
アルコール分|12.0%
日本酒度|-7
酸度|2.4
アミノ酸度|1.5
火入れ|1回
内容量|720ml
問い合わせ先

SAKE HUNDRED
https://shinsei-sakehundred.com/

                      
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