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2022年7月8日
繊細な感覚と技術を活かした「ジャパニーズウイスキー」を世界へ。蒸留所開設に向け始動|EAT
EAT|楯の川酒造
山形県遊佐町で県内2番目となるウイスキー蒸留所開設に向け始動
楯の川酒造は、日本酒醸造の技術を生かした「庄内産ウイスキー」の生産を始めるため、新たに山形県遊佐町にウイスキー製造子会社を設立。県内で2番目となるウイスキー蒸留所「月光川蒸留所」の開設に向け動き出した。
Text by OGASAWARA Nami
豊富な水と日本酒醸造で培った繊細な技術を活かした「庄内産ウイスキー」
楯の川酒造は、「美味しい酒への飽くなき探求。そして世界を代表するブランドへ」というビジョンを掲げ、変化する時流を掴み付加価値の高い商品を創出する、MADE IN JAPANを世界に広げる総合酒類カンパニーだ。
これまでも地元産のフルーツやヨーグルトを活かしたリキュールシリーズ「子宝」、粕取り焼酎、梅酒などを製造しているほか、子会社の奥羽自慢においてはシードルやワイン製造にも挑戦している。
この度、月光川(がっこうがわ)水系の豊富な水と日本酒醸造で培った繊細な技術を活かして「庄内産ウイスキー」の開発に着手。近年世界で需要が高まっている日本産ウイスキー市場に挑戦する。ウイスキー事業の子会社を設立し、月光川蒸留所が開設される運びとなった。
月光川蒸留所は、山(鳥海山)・川(月光川)・海(日本海)に囲まれた緑豊かな地域である山形県飽海郡遊佐町吹浦地区に構える予定だ。
蒸留所で使用する月光川水系は、山形県と秋田県の県境にある鳥海山の南麓を源としており、その湧き水は古くから山麓に農耕の恵みをもたらしたとされる。守り神として崇められ、庄内の食文化を支えてきたといっても過言ではないこの伏流水を、ウイスキー蒸留に活用するのだ。
蒸留所のコンセプト開発と設計は建築家/美術家の佐野文彦氏、プロダクトおよびロゴマークのデザインは・デザイナーの木住野彰悟氏がそれぞれ担当する。ウイスキーの熟成という時の流れを木材の経年変化に重ね、関わる人達と「共に育てる」事をコンセプト とした蒸留所のデザインを現在検討中だ。
2023年に着工し、同年9月ごろから蒸留所の稼働を予定。オリジナルのシングルモルトウイスキーの販売は2027年ころを想定している。また、2024年ころよりブレンディッドウイスキーの販売を予定している。
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