デヴィッド・リンチと西陣織の出会い「DAVID LYNCH meets HOSOO展」が開催|ART
LOUNGE / ART
2016年9月30日

デヴィッド・リンチと西陣織の出会い「DAVID LYNCH meets HOSOO展」が開催|ART

ART|西陣織の老舗と映画監督のコラボレーションが実現

コンセプトは「More Than Textile」

京都、西陣織の老舗である「細尾」が、映画監督デヴィット・リンチとコラボレーションした「DAVID LYNCH meets HOSOO展」を2016年10月7日~11月13日までの期間、表参道「EYE OF GYRE」で開催する。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

人間の深層心理をテキスタイルで描き出す

「細尾」は元禄元年(1688年)創業の西陣織の老舗だ。通常の織物の構造が1レイヤー、または2レイヤーであるのに対し、西陣織の場合10レイヤーから多いものだと15レイヤーの構造を持っている。その中でも細尾のテキスタイルは9000本もの縦糸を一本ずつ制御することで、より多層的なレイヤーを構築しており、布そのものがアーキテクチャー(構造体)という特徴をもつ。

細尾では「More Than Textile」をコンセプトに様々なテキスタイルの開発に取り組んでいる。6年前に世界のスタンダードな布幅である150cm幅が織れる、世界で唯一の西陣織の織機を開発した。

これにより、今までは着物の世界だけだった西陣織が世界のアート、ファッションの分野にも進出することが出来るようになった。最近では、バイオテクノロジーといった最先端技術とのコラボレーションにも取り組んでいる。

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photo by Adam Bordow

今回は、映画監督であるデヴィット・リンチ氏とのコラボレーションが実現した。

「DAVID LYNCH meets HOSOO展」と名付けられた本展示は、人間の深層心理をテキスタイルで描きだすという今までに無いプロジェクトだ。21世紀を代表するクリエイターの1人である、リンチ氏との出会いによって今の時代の西陣織を表現するという試みは「More than Textile」の一つの形を象徴するものになるという。

『DAVID LYNCH meets HOSOO展』を開催するにあたり、「細尾」取締役である細尾真孝氏は、「『More Than textile』とは長い歴史を受け継ぎ、今までの概念を覆すようなテキスタイルの表現を行うことです。またそのことが100年、200年先の伝統を創ることだと信じています」とコメントした。

DAVID LYNCH meets HOSOO展
会期|2016年10月7日(金)〜11月13日(日)
時間|11:00〜20:00
入場料|無料
会場:EYE OF GYRE
東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F

           
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