より良い未来のためのデザインを共に求めて──LEXUS DESIGN AWARD 2023|LEXUS
DESIGN / FEATURES
2023年7月6日

より良い未来のためのデザインを共に求めて──LEXUS DESIGN AWARD 2023|LEXUS

LEXUS DESIGN AWARD 2023|レクサス デザイン アワード 2023

受賞者たちが作品の先に見据えた、より良い未来とは

「Design for a Better Tomorrow(より良い未来のためのデザイン)」をテーマに、次世代を担うクリエイターの支援・育成を目的として、レクサスが2013年に創設した国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」。2023年も、4月中旬からイタリア・ミラノで開催された世界最大のデザイン見本市「ミラノデザインウィーク」にて、4組の受賞者の最終作品が展示された。

Text by OPENERS|Photographs by LEXUS

レクサスがデザインコンペティションを開催する理由

一人ひとりに心の豊かさを提供したいという想いのもと、豊かな社会とより良い未来の創造を目指して、レクサスが2013年に創設した「LEXUS DESIGN AWARD」。
世界中の新進気鋭のクリエイターを対象としたこの国際デザインコンペティションを通じて、レクサスは社会課題に向き合う次世代のクリエイターを支援し、共にデザインの力を通じて社会へ貢献することに取り組んできた。
レクサスがこうした活動を続けるのは、「Design for a Better Tomorrow」というブランドとしての使命があるからだ。レクサスのそうした想いは、例えば同アワードの審査基準にも現れている。
応募作品は、「そのアイデアがいかに人々を幸せにするか」をはじめ、レクサスが掲げる以下の3つの基本原則をいかに具現化しているかという観点で審査されるのだ。
Anticipate(予見する):よりよい未来の社会のために取り組むべき社会課題を予見するものであるか

Innovate(革新をもたらす):新規性と独創性を有しているか

Captivate(魅了する):人々の興味をかき立て、心をつかむコンセプトやデザインであるか
11回目を迎えた2023年は世界63の国と地域から2068点の作品が寄せられ、4点の受賞作品が選出された。
審査員を務めたのは、トヨタおよびレクサスのチーフ・ブランディング・オフィサーであるサイモン・ハンフリーズ氏、ニューヨーク近代美術館の建築・デザイン部門シニアキュレーター、パオラ・アントネッリ氏、そしてデザイナーのカリム・ラシッド氏というデザイン界の第一線で活躍する人たちだ。
さらに、同アワードの最大の特徴ともいえるのが、審査員に比肩する世界的クリエイターが、受賞者たちに自らの知見やノウハウを惜しみなく共有し、共により良い未来のためのデザインを追求するメンターシップだ。
2013年の創設以来、新しい時代を担う才能を発掘し育むというミッションに共感したメンターたちが、若手クリエイターとの共創を繰り広げてきた。23年も、オランダ出身のソーラーデザイナー、マーヤン・ファン・オーベル氏、アメリカ出身のアーティスト兼デザイナー、ジョー・ドーセット氏、日本出身のサウンドアーティスト/エクスペリエンスデザイナー、スズキ ユウリ氏、そして南アフリカ出身の建築家、スマイヤ・ヴァリー氏という4名の世界的クリエイターがメンターとして名を連ねた。
受賞者たちは、受賞が発表された23年2月より、ミラノデザインウィーク2023での最終作品発表までの約3カ月にわたるメンターシップのプロセスを通じて、魅力的なアイデアをより実用的で、機能的なデザインに進化させ、最終作品として仕上げていった。
次ページでは、受賞した4作品について、受賞者たちがメンターとの共創でいかに作品をブラッシュアップしたかも含めて紹介していこう。
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