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2020年8月12日
キャデラック、フルEVの「リリック」を世界初公開|CADILLAC
CADILLAC Lyriq|キャデラック リリック
キャデラック、フルEVの「リリック」を世界初公開
キャデラックは8月7日、フルEVの新型ラグジュアリークロスオーバー「リリック」を発表した。
Text by HARA Akira
フル充電で300マイル(480km)の航続距離を実現
リリックはキャデラック初の電動化モデルで、GMの次世代 EV 用モジュール式プラットフォームをベースに、アルティウム駆動システムを搭載しているのが特徴だ。
この新型モジュール式EVプラットフォームは、専用のEVプラットフォームを採用することで、従来型の車両構造に電気駆動システムを適応させる際の物理的な制約を排除し、より長い航続距離、魅力あるドライビングエクスペリエンス、乗員スペースの新たな価値を提供するという。バッテリーパックの配置によって低重心化と50:50の重量配分が実現でき、スポーティでレスポンスの良い軽快な走りが可能になった。
また、駆動方は主として後輪駆動(RWD)だが、パフォーマンスAWDもオプションで用意。ホイールスピンを起こさずに舗装路により多くのトルクを伝達でき、爽快な加速と優れたコーナリング能力を発揮するという。
新型アルティウムバッテリーシステムは、正極にアルミニウムを使用する最先端のNCMA(ニッケル-コバルト-マンガン-アルミニウム)化合物を採用し、コバルトなどのレアアース素材の使用を低減。約100kWhのエネルギーを供給し、フル充電で300マイル(480km)の航続距離を実現したという。
充電は、家庭、勤務先、外出先などさまざまな用途に適合する充電方法(150kW以上の直流(DC)急速充電、最大出力19kWのレベル2AC充電含む)が選択できる。
エクステリアは、ブランドの新世代EVにふさわしい新しいフロントマスクやプロポーション、存在感を表現した大胆なデザインで構成。フロントのブラッククリスタルのグリルは、オーナーが車両に近づくと、縦長のスリムなLEDシグネチャーライティングがドラマチックな照明演出で出迎える。サイドは後方に向かって低くなだらかに傾斜するルーフラインとワイドスタンスで俊敏性を強調。高速道路での走行効率を高める空力デザインにもなっている。
インテリアは広々としたミニマリスティックなデザインを採用。新型デュアルプレーン拡張現実(AR)対応ヘッドアップディスプレイには、車速や方向などを表示するニアプレーンと、透過型ナビゲーションシグナルやその他の重要な警告を表示するファーレーンの2つの表示面を搭載した。また、車内の“音”にも対処。マイクや加速度センサーなどを数多く搭載した新型ロードノイズキャンセリング技術を初採用し、車内ノイズを低減。より静かな乗車体験が可能になった。
安全面では、自動車線変更機能を含むハンズフリー運転支援システムの最新版「スーパークルーズ」や、超音波センサーを使用してドライバーが車内にいるか車外にいるかにかかわらず、道路に対して平行(縦列)か直角に駐車操作を支援する「スーパーバイズド(監視を伴う)リモートパーキング」を搭載した。
日本導入時期については未定という。
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