LEXUS CT200h|プレミアムコンパクト初のフルハイブリッド
LEXUS CT200h|レクサス CT200h
プレミアムコンパクト初のフルハイブリッド
レクサスは、ブランド初となるプレミアムコンパクト「CT200h」をジュネーブモーターショーで発表した。
クレジット名クレジット名
1.8リッター アトキンソンエンジン+電気モーター
このニューモデルCT200hは、昨年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたコンセプトカー「LF-Ch」の市販バージョンとなる5ドアハッチバック。パワートレーンには1.8リッター アトキンソンエンジンとモーターを組み合わせ、CT200向けに最適化したハイブリッドシステムを搭載しているのが特徴。
躍動感溢れるスポーティな走りとスタイルに、先進の環境性能を兼ね備え、「乗って走って楽しい」時間と空間を提供する、レクサスのあらたな時代を切りひらくことを目指して開発したモデル、というのがメーカーの主張だ。
走行モードとメーター照明がリンク
走行面では、プリウスをはじめとする他のハイブリッドモデルと同様、パワーと低燃費をバランスさせた通常走行にくわえ、ハイブリッドシステムやVSC、ESPといった車両制御システムを変化させて走りを変化させる走行モードを設定。たとえば「SPORTS」モードでは、ダイレクトなハンドリングや機敏な加速を実現し、「ECO」モードでは燃費を最優先させたセッティングとなる。また「SPORTS」モード時にはメーター照明などが赤色に、「ECO」モードでは青色に変化し、ドライバーの視覚へも訴えかけるような演出がなされている。
エクステリアはレクサスのデザインフィロソフィー「L-finesse」に基づいたもの。タイヤの存在感を強調し、地面をとらえるように低く構えたスタンスが印象的だ。
レクサスが「プレミアムコンパクトセグメント初のフルハイブリッド車」と謳うCT200h。フォルクスワーゲン ゴルフやアウディ A3、そしてBMW 1シリーズといった強豪ひしめくマーケットに、ハイブリッドを武器に挑む同車がどう受け入れられるか興味深いところ。
LEXUS CT200h|レクサス CT200h
ボディ|全長4,320×全幅1,65×全高1,430mm ホイールベース2,600mm
エンジン|1.8ℓ 直列4気筒
バッテリー|ニッケル水素
駆動方式|2WD(FF)
トランスミッション|電気式無段変速機
サスペンション|F:マクファーソンストラット R:ダブルウィッシュボーン
BRAND HISTORY
トヨタがアメリカ市場において高級車ブランドLEXUS(レクサス)を立ち上げたのは1989年のこと。トヨタが誇る高い技術力と優れた品質、そして極上の顧客サービスにより、アメリカやドイツの高級車とは一線を画す新しい価値を提供しようというのが狙いであった。
同年9月、「LS400」(日本名セルシオ)と「ES250」(同カムリ)がアメリカ市場に投入されると、翌1990年2月には早くもLS400がベストインポートカーを獲得している。その後もレクサスの評価は高まるばかりで、ラインナップの拡大とともに、高級車ブランドとしてのポジションを確実にしていった。
アメリカでの成功を受けて、2004年にはヨーロッパ進出を果たしたレクサスは、同年5月、日本での事業展開を発表。翌2005年8月には、母国での高級車ビジネスをスタートさせた。開業当初は、「GS」(トヨタブランドのアリストの後継車)、「SC」(同ソアラ)、「IS」(同アルテッツァの後継車)と、フラッグシップの「LS」を欠くラインナップだったが、2006年9月には待望の新型LS、そして、2007年5月にはそのハイブリッド版の「LS600h/LS600hL」を投入することで、ラグジュアリーサルーン購買層の期待に応えている。
一方、2007年10月にスポーツモデル「IS F」を発表、また、2008年5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースに開発中のスポーツクーペ「LF-A」を投入するなど、スポーツイメージの獲得に力を入れており、さらなる人気拡大が期待される。