ビッグマイナーチェンジを受けた新型アウディA4に試乗|Audi
CAR / NEWS
2020年12月24日

ビッグマイナーチェンジを受けた新型アウディA4に試乗|Audi

迷う楽しみあるのが、あたらしいA4のいいところ

室内も、アップデートされている。まず目につくのが、10.1インチサイズのモニターがダッシュボードに据えられたこと。タッチ式でインフォテイメントシステムの操作ができる。同時に速度計など計器類が、液晶式の「バーチャルコクピット」になった。
「スマートフォンのように直感的な操作が可能で、より多くのコミュニケーションを実現」(大意)と、アウディでは利点をプレスリリースで謳う。
私は個人的に、エアコンなど走行中にブラインド(視認なし)で操作したい機能は、ちゃんと物理的なコントローラーが残されたことも大きく評価したい。
このさきアウディは、ひょっとしたら、タッチスクリーンによる操作機能を拡大していくかもしれない。私には、今回のA4のコクピットが理想的だ。造型感覚は見慣れてしまった感があるとはいえ、質感の高さは依然として魅力的である。
先行車追随機能つきのアダプティブクルーズコントロールをはじめ、歩行者や他の交通などとの接触をできるだけ避けるためのセンシング機能や自動停止システム、それに周囲の車両などの存在をモニターしていて、場合によっては衝突回避のためのアラートを出してくれるシステムなど、安全装備はより充実した。これを高く評価する人もいるだろう。
いま、セダンは冬の時代といわれるものの、アウディA4を体験すると、セダンを素通りしてSUVに乗るのはもったいない。A4 35 TFSI価格はベースモデルの484万円にはじまり、今回乗ったよりスポーティな仕上げの「S-line」の599万円まで。
同時に、低負荷時は完全に前輪駆動になる4輪駆動システムをそなえたA4 45 TFSI quattro(609万円~)も発売された。こちらの2リッターエンジンは183kW(249ps)とパワフルだ。35とどちらを選ぶかは、使い勝手を基準にするといいかもしれない。迷う楽しみあるのが、あたらしいA4のいいところなのだ。
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