4シリーズベースのアルピナB4国内導入|Alpina
BMW ALPINA B4 BiTurbo Coupe|BMW アルピナ B4 ビターボ クーペ
BMW ALPINA B4 BiTurbo Cabrio|BMW アルピナ B4 ビターボ カブリオ
4シリーズと一線を画す301kW(410PS)の圧倒的な加速力
アルピナB4 BiTurbo国内導入
独アルピナの日本正規インポーター「ニコル オートモビルズ」は、昨年11月の東京モーターショーでワールドプレミアしたBMW 4シリーズベースの新型「アルピナ B4 ビターボ クーペ」と、3月のジュネーブ モーターショーで追加された「アルピナ B4 ビターボ カブリオ」を日本に導入、受注を開始した。クーペ、カブリオとも最高出力301kW(410ps)を誇る、3リッターの直列6気筒ツインターボエンジンを採用。最高速度300km/hをオーバーするパフォーマンスを得ている。
Text by SAKURAI Kenichi
クーペとカブリオレを同時に導入
1962年にドイツ・バイエルン州カウフボイレンで、創始者であるルカルト・ボーフェンジーペンがBMW「1500」の4気筒エンジンをカスタマイズしたハイパフォーマンスユニットを制作。そうして「アルピナ」が誕生してからすでに50年以上もの時が過ぎた。この間、BMWをベースとしたハイパフォーマンスモデルを送り出すメーカーとして世界中のカーガイが憧れる存在にまで進化を果たしてきた。
熟練したマイスターが1台1台 ハンドメイドでつくり上げる、BMWをベースにしたコンプリートカー「アルピナ」は、いまでこそ年間わずか950台ほどしか生産されないエクスクルーシブな高級スポーツカーメーカーとして知られているが、レースでの活躍もめざましく、クルマ歴の長いファンはサーキットで活躍した硬派なブランドとして認知しているケースも少なくない。
今回、アルピナの日本正規インポーター「ニコル オートモビルズ」が導入を開始したのは、BMW「4シリーズ」のクーペとカブリオレをベースにしたエレガントでスポーティなフォルムをもつ「B4 ビターボ クーペ」と「B4 ビターボ カブリオ」である。
その名称からもわかるように、「B4 ビターボ クーペ」は、2ドアのクーペスタイルをもつモデルで、いっぽうの「B4 ビターボ カブリオ」は、リトラクタブル ハードトップを採用したコンバーチブルモデル。「B4 ビターボ カブリオ」は、約20秒でオープン クローズが可能な電動メタルルーフを採用するが、18km/hまでであれば、走行中も開閉がおこなえる。
ともに最高出力301kW(410ps)を誇る、3リッターの直列6気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載。B4 ビターボ クーペには、ベーシックな後輪駆動モデルだけでなくBMW xDrive システムを採用した4WDモデルもラインナップした。
BMW ALPINA B4 BiTurbo Coupe|BMW アルピナ B4 ビターボ クーペ
BMW ALPINA B4 BiTurbo Cabrio|BMW アルピナ B4 ビターボ カブリオ
4シリーズと一線を画す301kW(410PS)の圧倒的な加速力
アルピナB4 BiTurbo国内導入 (2)
410psを発揮する直6ビターボ エンジンはブロックを新設計
「B4 ビターボ」シリーズを語るうえで、最大のトピックスとなるのは、もちろん3リッターの直列6気筒ツインターボエンジンである。総排気量2,979cc直列6気筒エンジンは、5,500rpmから6,250rpmのあいだで301kW(410ps)を発生させ、600Nm(61.2kgm)の最大トルクを3,000rpmで発生。そのうえ2,200rpmから5,200rpmの広い回転域で、550Nm(56.1kgm)という太いトルクを披露してくれる。
このアルピナ製のツインターボエンジンでは、2基のターボチャージャーの装備のほか、オイルや冷却水の取りまわし、触媒コンバーターの配置などをおこなうため、フランジを備えた特製の鋳造アルミブロックを新設計。アルピナ仕様のNGKスパークプラグや鍛造の高強度クランクシャフトのほか、エアインテークから取り込んだ空気をエアフィルターに通しターボチャージャーまで効率よく導くために、気流と横断面を最適化した専用吸気ダクトなども採用しているという。
さらに、整流用コレクターボックスを備えたアルミ製大容量インタークーラーや、独立して設けられた追加のウォータークーラーとエンジンオイルクーラー、高性能な冷却ファンなども採用し、ベースユニットから100ps以上も向上した絶大なパワーに対応する。
これに組み合わせられるトランスミッションは、効率性にすぐれたZF製の8段スポーツオートマチック。オートマチック「D」、スポーツ「S」、マニュアル「M」の3つのモードから道や環境に合わせて任意に走行モードをセレクトできる。
たとえば通常使用する「D」モードでは、市街地走行や低速域でも燃費向上のために高いギアを選択。アウトバーンなどで170km/h巡行するようなシーンでも、エンジン回転数はわずか2,500rpmに抑えられているという。
「S」モードでは、変速の間隔が短くなり、スポーティで小気味よいシフトアップ/シフトダウンをおこなう。アクセル開度によっては、エンジンを高回転まで引っ張るなど、ドライバーの意思にそった走りがたのしめるプログラミングを採用。フルスロットル時には、加速性能を最大限に発揮するため、一度のアクセルオンで、何段もギアを下げるキックダウンが実施される。ドライブ パフォーマンス コントロールの設定を「Sport」や「Sport+」にすれば、さらに素早くギアチェンジがおこなわれるように変化する。
また、ステアリングホイール裏にある「スイッチ トロニック」のスイッチを使ってギアチェンジをおこなう「M」モードでは、「Sport」や「Sport+」、「DSC Off」の設定時、自動シフトアップが解除され、まるでMT車をドライブしているような感覚がたのしめる。
ちなみにB4 ビターボ カブリオは、0-100km/h加速が4.5秒、0-200km/h加速が15.6秒、B4 ビターボ クーペ 4WDではそれぞれ4.0秒と14.1秒という圧倒的な加速性能を得ている。巡航最高速度はカブリオが301km/hであるのに対して、クーペが303km/hとなっている。
そのいっぽうで、自動スタートストップ機能とバルブトロニックを採用しており、カブリオは、EUDC(欧州ドライビングサイクル)複合モードによる燃費測定でリッターあたり12.5km、クーペでは、13.2kmの低燃費性能を披露。CO2排出量もそれぞれ、186g/kmと177g/km(4WDは183g/km)に抑えられている。
BMW ALPINA B4 BiTurbo Coupe|BMW アルピナ B4 ビターボ クーペ
BMW ALPINA B4 BiTurbo Cabrio|BMW アルピナ B4 ビターボ カブリオ
4シリーズと一線を画す301kW(410PS)の圧倒的な加速力
アルピナB4 BiTurbo国内導入 (3)
控えめながらアルピナとわかるデザイン
エクステリアでは、控えめのデザインながら、存在感を印象づける「アルピナ」の文法に則ったスポーティなフロントスポイラーやリアスポイラー、そしてひと目で「アルピナ」とわかるデザインを採用した20インチホイールを装備。タイヤはフロントが245/30ZR20、リアが265/30ZR20サイズで、ミシュランの「パイロット スーパースポーツ(PSS)」が標準採用されている。
リアスタイルを引き締める、アクラポヴィッチ社と共同開発したステンレススティール製のエキゾースト システムは、従来品との比較で約7.5kgの軽量化が施されている。エキゾーストサウンドは、「Drive Experience Control」スイッチを操作することによって、よりダイナミックでボリュームアップしたアルピナならではのサウンドを奏でる。もちろんロングドライブや街乗りでは、音量を抑え、快適な走りを楽しむことが可能だ。
足回りでは、シャープなステアリングレスポンスに対応する、ダイナミックなハンドリングをもたらすアルピナ アダプティブ スポーツ サスペンションを搭載。パフォーマンス志向のスプリング、バンプストップ、スタビライザーに電子制御式ダンパーを組み合わせており、その時々の気分や路面状況に合わせてサスペンションセッティングとドライビングスタイルを「Eco」、「Pro」、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」、のなかから自由に選択できるようになっている。
ブレーキは、フロント370mm、リア345mmのディスクローターに、ブルーのカラーリングを得た「ALPINA」のロゴが入ったフロント4ポッド、リア2ポッドのアルミ製キャリパーを採用。高性能のブレーキパッドと組み合わせられるこのアルピナがオリジナルチューンしたブレーキシステムは、フェードに強く、ブレーキペダルを通じて伝わるタッチに定評があり、ハイアベレージなスポーツドライビングを完璧にサポートするという。
革張りの内装、ヒーター付き電動スポーツシート、オートマチック クライメイト コントロール、キセノンヘッドライト、レインセンサー、クルーズコントロールなどを採用したインテリアもまた、「B4 ビターボ」シリーズの見どころだ。インテリアの各部に使用された上質な素材はBMWとはことなり、より洗練されたイメージをもたらす。
メーターのほか、ドアシルプレートやフロアマット、シートの背もたれにはアルピナのエンブレムが入り、ラヴァリナ革を使ったハンドステッチによるステアリングホイールもエクスクルーシブな雰囲気を演出。もちろん、素材やカラーリングはオーナーの好みによって仕上げることが可能だ。ブッフローエのファクトリーからデリバリーされるアルピナ車は2台とおなじ仕様がないと言われるほど、カスタマイズプログラムが利用されているという。
8パーセント消費税込の車両本体価格は、 「B4 ビターボ クーペ(左ハンドル)」が1,120万円、「B4 ビターボ クーペ(右ハンドル)」が1,145万8,000円、「B4 ビターボ カブリオ(左ハンドル)」が1,231万円、「B4 ビターボ カブリオ(右ハンドル)」が、1,256万8,000円。ともに8段スポーツAT、アルピナ スイッチ トロニック仕様となっている。
BMW ALPINA B4 BiTurbo Coupe|BMW アルピナ B4 ビターボ クーペ
ボディサイズ|全長 4,640 × 全幅 1,825 × 全高 1,373 mm
ホイールベース|2,810 mm
トレッド 前/後|1,552 / 1,576 mm(4WDは 1551 / 1576 mm)
重量|1,615 kg(4WDは 1,680 kg)
エンジン|2,979cc 直列6気筒 ツインターボ
圧縮比|10.2 : 1
ボア×ストローク|84.0 × 89.6 mm
最高出力| 301 kW(410 ps)/ 5,500-6,250 rpm
最大トルク|600 Nm(61.2 kgm)/ 3,000-4,000 rpm
トランスミッション|8段オートマチック
駆動方式|FR(オプションで4WD)
タイヤ 前/後|245/30R20 / 265/30R20
最高速度|303 km/h
0-100km/h加速|4.2 秒(4WDは 4.0 秒)
燃費(EUDC値)|13.2 km/ℓ(4WDは12.7 km/ℓ)
CO2排出量|177 g/km(4WDは183 g/km)
トランク容量(VDA値)|445 リットル
価格(消費税8パーセント込み)|(左ハンドル)1,120万円 (右ハンドル)1,145万8,000円
BMW ALPINA B4 BiTurbo Cabrio|BMW アルピナ B4 ビターボ カブリオ
ボディサイズ|全長 4,640 × 全幅 1,825 × 全高 1,380 mm
ホイールベース|2,810 mm
トレッド 前/後|1,552 / 1,576 mm
重量|1,840 kg
エンジン|2,979cc 直列6気筒 ツインターボ
圧縮比|10.2 : 1
ボア×ストローク|84.0 × 89.6 mm
最高出力| 301 kW(410 ps)/ 5,500-6,250 rpm
最大トルク|600 Nm(61.2 kgm)/ 3,000-4,000 rpm
トランスミッション|8段オートマチック
駆動方式|FR
タイヤ 前/後|245/30R20 / 265/30R20
最高速度|301 km/h
0-100km/h加速|4.5 秒
燃費(EUDC値)|12.5 km/ℓ
CO2排出量|186 g/km
トランク容量(VDA値)|370 リットル
価格(消費税8パーセント込み)|(左ハンドル)1,231万円 (右ハンドル)1,256万8,000円
ALPINA CALL
0120-866-250