FIAT|フィアット アバルト「esse esse」を設定
FIAT Abarth 500C & FIAT Abarth Punto Evo|
フィアット アバルト 500C & フィアット アバルト プント エヴォ
"SS"の伝統のもと、チューンナップされた2台のフィアット
フィアットは、「アバルト500C」と「アバルト プントエヴォ」にスーパースポーツの称号を名にもつチューニングキット「esse esse」(エッセエッセ)を設定することを発表した。
文=ジラフ
出力、トルクを引き上げ、よりスポーティに
エッセエッセとは「スーパースポーツ」の頭文字SSをイタリア語であらわしたもの。これは、かつてフィアット車に用意されていた伝統的な称号で、1958年にアバルト社がクルマのもつ性能を手軽に向上させる目的で開発したキットがルーツになっている。当時、これを装着したフィアット車は、さまざまなモータースポーツにおいて活躍を果たし、名声を得るようになった。
このエッセエッセは、2008年7月に「グランデプント」、同年10月には「アバルト 500」のキットとして復活設定され、今回のパリモーターショーでは、さらに進化を果たした「プントエヴォ」「アバルト 500C」のキットとしてお披露目される。
気になる性能だが、「アバルト500C」の1.4リッター直列4気筒ターボエンジンには、専用コンピューター&エグゾースト、エアフィルターなどを追加され、最高出力は ノーマルから25psプラスの160psを発揮、最大トルクでも2.5kgmプラスの23.5kgmを発生するという。これによって0-100km/h加速は8.1秒から7.6秒に短縮、最高速は205km/hから209km/hへと性能が向上した。
一方「アバルト プントエヴォ」も同様の装備がなされ、最高出力はノーマルから15ps アップの180ps、最大トルクは2kgmアップの27.5kgmを記録。これにより0-100km/h加速は0.4秒短縮され7.5秒、最高速は216km/hに達する。
30日から開幕するパリモーターショー、この2台のエッセエッセは、アバルトブースでの話題の中心になることはまちがいない。