次期「NSX」のプロトタイプ、アメリカで世界初公開|Honda
Acura NSX|アキュラ NSX
次期「NSX」のプロトタイプ、アメリカで世界初公開
デトロイトにつづきジュネーブでもコンセプトモデルが披露され、多くのファンの期待を集めていた次期「NSX」のコンセプトモデルが、ついにプロトタイプとなってアメリカでデビュー。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
デモンストレーション走行もお披露目予定
ホンダが開発を進める次期「NSX」の試作車両が、ついに公開された。ブルーのボディカラーをまとい、ホンダの米国高級車「アキュラ」ブランドとして登場したその姿は、今年3月のジュネーブで発表されたコンセプトカーに近いものとなっている。来る8月4日には、米国オハイオ州で開催されるインディカー・シリーズ第14戦で、世界初公開となるデモンストレーション走行のお披露目も予定されており、注目を集めそうだ。
搭載されるパワートレインは、これまで発表されてきた通り、次世代の直噴 VTEC V型6気筒エンジンをミッドシップレイアウトで配置。走りと燃費性能を両立した高効率・高出力のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling - All Wheel Drive)」を搭載する。
エンジンと高効率モーターを内蔵したデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせるとともに、前輪の左右を独立したふたつのモーターで駆動する電動式の四輪駆動システムを搭載したハイブリッドシステムとなる予定だ。
またホンダは、次期「NSX」を生産するにあたり、オハイオ州にあるホンダR&Dアメリカズのオハイオセンターに近接する場所に、約7,000万USドル(約66.5億円)を投資して、「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター」を設立。2015年の量産開始に向けて準備が進められている。
マクラーレンへのF1エンジンの供給をはじめ、次期「NSX」の登場と、2015年はホンダにとって、あたらしい時代へとすすむ節目の年となることはまちがいない。