新世代のハイブリッドスーパースポーツ

NSXコンセプトは、2代目NSXのベースモデルとして開発された新世代のハイブリッド・スーパースポーツ・コンセプトだ。軽量化を図ったボディのリアミッドに次世代V型6気筒 VTEC直噴エンジンを搭載し、高効率モーターを内蔵した新開発のハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD（R）（Super Handling All Wheel Drive）」を組み合わせたのが特徴である。前輪は左右を独立した2つのモーターで駆動し、後輪をV6エンジンでドライブする4WDのハイブリッドモデルとなる。

最大のトピックはホンダ独自のトルク自在制御システムで、左右のトルクを独立的に制御することで旋回に必要な力を自ら生み出し、オン・ザ・レール感覚のコーナリングが可能になるとのこと。同時に、優れた環境・燃費性能も実現したとしている。

NSXコンセプトをベースとしたスーパースポーツは、3年以内に米国での発売を予定し、順次グローバル展開を目指していくとのこと。

NSXコンセプト

ILXコンセプト

新型コンパクトセダンと2代目RDXもお披露目

同社は同時に、新型コンパクトラグジュアリーセダンのILXコンセプトと、2代目となるRDXプロトタイプも披露した。まずILXコンセプトは、ホンダが北米と中国で展開するアキュラ ブランドのエントリーモデルとして開発されたスポーティな小型セダンのデザインスタディモデル。パワートレインには、2リッターおよび2.4リッターの4気筒ガソリンエンジンと、アキュラ初となる1.5リッターハイブリッドの3タイプをラインナップ。同車をベースとした市販モデルは2012年春の発売を予定している。

新型RDXは、現行モデルよりホイールベースやトレッドが拡大され、ゆったりとしたキャビンや荷室と、スタイリッシュなデザインを両立させた、ホンダ謳うところの小型CUV（クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル）。パワートレインは現行の2.3リッター直列4気筒ターボから3.5リッターV型6気筒ガソリンに切り替えられる。なお、発売は2012年春の予定。