500馬力のゴルフ GTI!?|Volkswagen
Volkswagen Design Vision GTI|フォルクスワーゲン デザイン ヴィジョン GTI
500馬力の ゴルフ GTI!?
フォルクスワーゲンは、オーストリアで開催されている、ファンイベント「GTIミーティング」で、ゴルフをベースにしながらも3.0リッターV6ターボエンジンをもって、最高出力503ps、最大トルク560Nmを発生する「デザイン ヴィジョン GTI」というコンセプトカーを発表する。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
将来のフォルクスワーゲンを予告するニューエンジン、ニューデザイン
最高出力370kW(503ps)。これは、フォルクスワーゲン グループ内でいえばアウディのフラッグシップスポーツ「R8 Coupe 5.2 FSI quattro」(386kW(525ps))や先日日本での予約もはじまったポルシェ「911ターボ」(383kW(520ps))にせまる高出力だ。
これを、最新の第7世代ゴルフをベースにしたボディに搭載した、3.0リッターV型6気筒ターボエンジンから発生する「デザイン ヴィジョン GTI」というコンセプトモデルが発表された。
現状ではまだ、イラストでの紹介にとどまるが、今日から開催のファンイベント「GTIミーティング」では実際のクルマがお披露目となる予定だ。
通常の「ゴルフ GTI」が、2.0リッター直列4気筒エンジンから最高出力162kW(220ps)、「ゴルフ GTI パフォーマンス」が、同169kW(230ps)を発生していることを考えると、2倍以上のスペックとなるこの「デザイン ヴィジョン GTI」のエンジン。
最大トルクは4,000rpmから6,000rpmで560Nmだが、500Nmをすでに2,000rpm付近から発生するとされる。
既存のフォルクスワーゲングループ内のエンジンに、同様の構成のものはなく、おそらくグループ内で将来的に予定されているモデルへの搭載も考えた、新型だとおもわれる。
今回の「デザイン ヴィジョン GTI」は、サーキット走行を前提としており、0-100km/hに要する時間は3.9秒。いまだ詳細は不明だが、デュアルクラッチトランスミッション(DSG)を組みあわせ、4輪を駆動するという。また、最高速度は時速300km/hとなり、専用の20インチホイールには前235/35、後275/30サイズのタイヤを履いている。
ボディサイズは最新のゴルフGTIとの比較で、全長が15mm短い4,253mm、全幅は約70mm広い1,870mm、全高は57mm低い1,385mm、トレッドは、ゴルフGTIの前1,538、後1,516mmにたいして、前1,595、後1,579mmだ。
ボディデザインはクラウス・ビショフの統括ですすめられた自社製。Cピラーとサイドシルがボディからすこし離れたような形状が特徴的だ。また、GTIとあって、赤のラインが引かれているのが印象的なフロントは、ヘッドライトやフロントグリルの形状が、将来のフォルクスワーゲンブランドのクルマ全体のデザインの予告でもあるという。