前輪駆動で登場

すでに「ゴルフ7」ともよばれる次世代モデルも欧州では登場しているフォルクスワーゲン「ゴルフ」に、「ゴルフ6」にあたる「ゴルフ」をベースとした、最後のモデル「ゴルフR カブリオレ」が追加される。2011年にコンセプトモデルが公開されて以来、市販化の報はなく、最近では動画だけが公開されたこともあって、噂が噂をよび、続報が待ち望まれていた1台だ。

ついに市販化が決定した、この「ゴルフR カブリオレ」の気になるスペックだが、2.0リッター4気筒エンジンからは265psの最高出力を発揮し、6段DSGトランスミッションを介して前輪を駆動するという。0-100km/h加速は6.4秒だ。トップスピードは250km/h。

すでに登場している「ゴルフR」が同エンジンから、270psの最高出力を発生し（欧州仕様の場合 日本仕様は夏季の熱対策のため256ps）、4輪駆動方式を採用していたのにたいして、前輪駆動方式をとったのが特徴で、結果0-100km/h加速の所要時間は0.9秒延びた。

とはいえ、専用サスペンションを得て通常の「ゴルフ カブリオレ」から車高は25mm低く、グロスブラックのグリルには“R”のロゴが輝くほか、グロスブラックのドアミラーと、やはりRロゴ入りのグロスブラックのブレーキキャリパーを獲得しており、Rモデルならではのスポーティさを醸し出している。エグゾーストパイプが左右2本出しなのは、Rカブリオレならではの特徴だ。

インテリアでは、シートのRロゴにくわえて、革巻きのステアリングホイール、ハンドブレーキグリップ、シフトレバーにグレーのステッチが入る。

ソフトトップの開閉は、センターコンソールのスイッチでおこない、所要時間は、オープンに9.5秒、クローズに11秒。時速30km以下ならば走行中でも操作できる。

ひとまずはドイツと英国での販売となり、オーダー開始はこの春から。価格は、イギリスで38,770ポンド（約565万円）、ドイツで43,325ユーロ（約539万円）だ。