SLS AMGにブラックシリーズ|Mercedes-Benz
Mercdedes-Benz SLS AMG Coupe Black Series|
メルセデス・ベンツ SLS AMG クーペ ブラックシリーズ
SLS AMGにもブラックシリーズが登場
AMGブランドを代表するスーパースポーツ「SLS AMG」。先日、マイナーチェンジをうけ「SLS AMG GT」と名をかえた、そのSLS AMGファミリーに、ロードカーとしては最高性能バージョンとなる「SLS AMG クーペ ブラックシリーズ」が追加される。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
ブラックシリーズの第5弾にして頂点
往年の名車「300SL」をモチーフとしたガルウイングドアを採用する、AMGの独自開発車「SLS AMG」がマイナーチェンジを経て「SLS AMG GT」と名をかえ、先のパリサロンで、電気自動車バージョンともどもお披露目となったのは、まだ記憶にあたらしいところだが、このSLS AMGに、ロードカーとして最高性能をほこる「SLS AMG クーペ ブラックシリーズ」が登場することが、あきらかになった。
2006年の「SLK 55 AMG Black Series」を皮切りに、「CLK 63 AMG Black Series」(07)、
「SL 65 AMG Black Series」(08)、「C 63 AMG Coupe Black Series」(11)とつづく、ブラックシリーズの5台目であり、レースカーである「SLS AMG GT3」から、そのコンセプト、技術を引き継いでいる。
手づくりかつ、クランクシャフトやオイルポンプに徹底的な最適化が施された自然吸気の6.3リッターV8エンジンは、内燃機関搭載のAMGモデルとしては最高スペックの最高出力464kW(631ps)/7,400rpmを発生。SLS AMG比では、44kW(60ps)、SLS AMG GT比では29kW(50ps)増しとなる。最高回転数はSLS AMGの7,200rpmにたいして8,000rpm。最大トルクは635Nm/5,500rpm。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は315km/hだ。
「AMG ライトウェイト パフォーマンス」とよばれる戦略に従った軽量設計により、車両重量はSLS AMG より70kg軽量の1,550kg。パワーウエイトレシオは2.45kg/psを誇る。
SLS AMG GT同様、「AMG ライドコントロール パフォーマンス サスペンション」と、SLS AMGよりも、ドライバーの操作にたいする反応速度、シフトスピードがはやい、デュアルクラッチ式の「スピードシフト DCT-7段スポーツトランスミッション」も、もちろん採用。
また、セラミックコンポジットブレーキ、マットブラックの鍛造軽量合金ホイール、周囲がブラックアウトしたライト、大きなエアインテーク、CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)のウイング、エプロンと、通常でもSLS AMG GTを上まわるレーシーな雰囲気のSLS AMG クーペ ブラックシリーズだが、さらに「AMGエアロダイナミクスパッケージ」をオプションとして用意。リヤウイングを「SLS AMG GT3」同様の大型可変リヤウイングへと変更できる。
写真のモデルは「AMG ソーラービーム」とよばれるSLS AMGクーペ ブラックシリーズの専用ボディカラーのもの。もちろん、「マグノ アラナイト グレー(magno alanite grey)」をはじめとしたSLS AMG同様の全6色のボディカラーも用意される。
内装はアルカンターラをふんだんに使い、カラーパターンは写真のブラック、あるいはドアパネル、センターコンソール、グローブコンパートメントの上などに、赤が配されるブラック / レッドの2種類。11スピーカーのBang & Olufsen BeoSound AMGがオプション設定される。
価格は現状では発表されていないが、発売は2013年6月が予定されている。