ポルシェ「カイエン」がフルモデルチェンジ|Porsche
Porsche Cayenne|ポルシェ カイエン
ポルシェ「カイエン」がフルモデルチェンジ
ポルシェAGは8月29日、フルモデルチェンジして3代目となったプレミアムスポーツSUV「カイエン」を発表した。
Text by OPENERS
見た目はキープコンセプト
2002年にデビューし06年にマイナーチェンジ、10年に2代目となり14年にマイナーチェンジと順調に進化を続け、販売も好調なポルシェのSUV「カイエン」が2017年、ついに第3世代へとフルモデルチェンジした。
新型は、パワフルなターボエンジン、新しい8段ティプトロニックSトランスミッションとシャシーシステム、総合的コネクティビティを備えるディスプレイやコントロール コンセプトなどを採用し、ポルシェ特有の運動性能と抜群の実用性を新しい段階に進めたという。
発売時のラインナップは、標準モデルの「カイエン」と高性能モデルの「カイエンS」の2グレードになる。
先代モデルに比べて63mm長く、25mm広く、9mm低くなった新型のボディーサイズは全長4,918×全幅1,983mm×全高1,696mm。ホイールベースは2,895mmを変更することなく、ボディーを拡大したにもかかわらず、外装を総アルミニウム製とすることで、乾燥重量は2,040kgから1,985kgへと軽量化されている。
ポルシェのアイコニックモデルである「911」をベースにした第3世代カイエンのエクステリア デザインはキープ コンセプトとなり、フロントの大型エアインテークや水平にデザインされたLEDヘッドライトエッジでワイドさとスポーティさを強調。リアライトは立体的デザインを採用し、細長いLEDストリップで結んだその上方には3DのPorscheロゴが広がる新しいものになった。
ポルシェ アドバンスト コックピットを採用したインテリアは、デジタル化が著しい。ダッシュボードセンターには、昨年ニュー「パナメーラ」とともにお目見えした最新世代ポルシェ コミュニケーション マネージメントシステム(PCM)を搭載した12.3インチHDタッチスクリーンが収まる。各デジタル機能を直感的なボイスコントロールで操作することが可能で、オンラインナビゲーションやインターネットへのアクセスも行うことができる。また、ドライバー正面にはポルシェ伝統のアナログ式レブカウンターを備えるほか、その両側に設置した7インチ ディスプレーには、すべてのドライビングデータやマルチファンクションステアリングで選択した情報などを表示する。
Porsche Cayenne|ポルシェ カイエン
ポルシェ「カイエン」がフルモデルチェンジ (2)
新型エンジンとシャシー、革新のリアアクスルステアリング搭載
「カイエン」が搭載する3.0リッター6気筒ターボエンジンは、先代を29kW(40ps)上回る最高出力250kW(340ps)、最大トルク450Nmを発生し、0-100km/h加速6.2秒(スポーツクロノパッケージは5.9秒)、最高速度245km/hをマーク。また、「カイエンS」が搭載する2.9リッターV型6気筒ツインターボエンジンは、先代を15kW(20ps)上回る最高出力324kw(440ps)、最大トルク550Nmを発生し、0-100km/h加速5.2秒(同4.9秒)、最高速度265km/hという高性能を発揮する。
トランスミッションは新開発の8段ティプトロニックSとなり、スポーツレシオによりオンロードとオフロードでの性能を高めたほか、ロングレシオでの最適な燃費や快適な高速走行を実現した。
また、アクティブ制御による4WDシステムを両モデルに採用。オフロードモードにはマッド、グラベル、サンド、ロックの4つのモードがあり、走行状況に合わせた最適な設定を簡単に選ぶことができる。
最新の911とパナメーラが採用した後輪操舵の「エレクトリック リア アクスル ステアリング」が、新型カイエンに搭載されたのは大きなニュースだ。これによりコーナでの俊敏性と高速車線変更時の安定性が改善され、さらに回転半径を短くすることで日常の使い勝手が向上した。
オプション設定となる「3チャンバー式アダプティブ エア サスペンション」や、ロールを安定化する「ポルシェ ダイナミックシャシー コントロール システム(PDCC)」はどちらも新開発のもので、こうしたアクティブ制御シャシーシステムをリアルタイムで作動させるのが「統合ポルシェ4Dシャシーコントロールシステム」となる。
ポルシェカスタマーセンター
0120-846-911