メルセデスAMGのオープンモデル「GT/GT Cロードスター」登場|Mercedes-AMG
Mercedes-AMG GT Roadstar|メルセデスAMG GT ロードスター
Mercedes-AMG GT C Roadstar|メルセデスAMG GT C ロードスター
メルセデスAMGのオープンモデル「GT/GT Cロードスター」登場
メルセデス・ベンツ日本は、スーパースポーツモデルのメルセデスAMG「GT」をベースにしたオープントップモデル「メルセデスAMG GT ロードスター」と、高性能版「メルセデスAMG GT C ロードスター」を8月25日に発売した。
Text by OPENERS
強力なAMG製4.0リッターV8と走行中開閉可能なソフトトップ搭載
今回デビューしたメルセデスAMG「GT ロードスター」「GT C ロードスター」は、「何よりもスポーツカーを愛する人のために、モータースポーツを愛する者たちが創り上げた」というメルセデスAMG社が完全自社開発したスポーツカー「Mercedes AMG GT」をベースに、アコースティック ソフトトップと呼ぶ完全自動開閉式のルーフを備えたオープン2シーターモデルだ。
GTロードスターの最大の特徴であるこのソフトトップは、オーバーヘッド コンソールにあるスイッチ一つで50km/hまでなら走行中の開閉が可能で、動作はすべて自動で行われる。所要時間はわずか11秒。3層のファブリック製で、オープン時はシート後方にZシェープに折りたたまれる省スペース軽量設計とされ、ブラック、レッド、ベージュの3色から選択することができる。
ボディはベースモデル同様の軽量アルミニウム スペースフレーム構造となるが、ルーフなしでクーペと同等の運動性能を実現するためサイドスカートの肉厚を高めたほか、ダッシュボード、リア アクスル、シート後方など各部に補強材を追加している。トランク リッドは軽量化に寄与する炭素繊維SMC製で、メルセデス・ベンツで開発したものをAMGと共同で量産化した最高品質の革新素材だ。
エクステリアの特徴はもう一つあり、それは「サメの鼻先」のような独特の形状を持つフロントセクションに設けられた「AMGパナメリカーナグリル」だ。デザインは、1,952年にメキシコで開催された伝説の公道レース「カレラ パナメリカーナ メヒコ」で優勝したレーシングカー「メルセデス・ベンツ 300SL」で初めて採用された由緒あるもので、クロームメッキを施した15本の垂直フィンで構成されている。
2台の心臓部には、「One man-one engine」の思想の下、一人のマイスターが最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるAMG 4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M178」を搭載する。ドライサンプ方式のオイル供給システムを採用してエンジン搭載位置を55mm低めたことによる低重心化、高速コーナーなど高い横G領域でのオイル供給の安定化、V型シリンダーバンク内側に2基のターボチャージャーを配置した「ホットインサイドV」レイアウトによって実現したコンパクトなエンジンと優れたターボレスポンスなど、スーパースポーツとしての特性はこれまで通り。
注目すべきは最高出力、最大トルクの数値がクーペの「GT」「GT S」を上回り、GTロードスターが476ps(350kW)/630Nm、高性能版のGT C ロードスターでは557ps(410kW)/680 Nmとなる点だ。
トランスミッションは、エンジンパワーを途切れることなく後輪に伝え続けるデュアルクラッッチ式の「AMGスピードシフトDCT」で、シフトモードは「C(コンフォート)」「S(スポーツ)」「S+(スポーツ プラス)」「I(インディビジュアル)」のほか、GT Cロードスターはサーキット走行のための「RACE」を搭載する。
パワーウエイトレシオ2.98kg/ps、0-100km/h加速3.7秒を誇るハイパフォーマンスなGT C ロードスターは、それにふさわしい装備を多数標準搭載している。まず、高いトラクションとコーナリング速度を求めてリアに20インチホイールを装着したことでリアエンドの幅が57mm拡大、迫力あるエクステリアを演出した。
このほか、車体の挙動における俊敏性と安定性を両立する後輪操舵システムの「AMG リアアクスル ステアリング」、ドライビングの状況を検知してマウントの硬さを自動調節する「ダイナミック エンジン・トランスミッション マウント」、電子制御ダンピング システムの「AMG RIDE CONTROLスポーツ サスペンション」、電子制御の「AMGリミテッド スリップ デフ」、耐フェード性に優れた「AMG強化ブレーキ システム」、温風で首元を温めるエアスカーフを装備した「AMGパフォーマンス シート」などなどだ。
こうした充実のパフォーマンスを発揮する機能を満載する一方、安全運転支援システムである「ディスタンス パイロット ディストロニック」を標準装備し、スポーツカーでありながら高い快適性を実現したのはメルセデスらしいところ。価格はメルセデスAMG「GT ロードスター」が1,834万円、メルセデスAMG「GT C ロードスター」が2,298万円で、両モデルとも受注生産となる。
Mercedes-AMG GT Roadstar|メルセデスAMG GT ロードスター
ボディサイズ|全長 4,545 × 全幅 1,940 × 全高 1,260 mm
ホイールベース|2,630 mm
トレッド 前/後|1,680 / 1,650 mm
重量|1,720 kg
エンジン|3,982 cc V型8気筒 直噴ツインターボ
ボア×ストローク|83.0 × 92.0 mm
圧縮比|10.5
最高出力|350 kW(476 ps)/6,000 rpm
最大トルク|630 Nm(64.2 kgm)/1,700-5,000 rpm
トランスミッション|7段AT(AMGスピードシフト DCT)
駆動方式|FR
サスペンション 前/後|ダブルウィッシュボーン式
ブレーキ 前|ベンチレーテッド ディスク
ブレーキ 後|ベンチレーテッド ディスク
タイヤ 前/後|265/35R19 / 295/30R20
0-100km/h加速|4.0 秒
最低地上高|115 mm
荷室容量|165 リッター
最小回転半径|5.5 メートル
ハンドル位置|左 / 右
価格|1,834 万円
Mercedes-AMG GT C Roadstar|メルセデスAMG GT C ロードスター
ボディサイズ|全長 4,550 × 全幅 1,995 × 全高 1,260 mm
ホイールベース|2,630 mm
トレッド 前/後|1,680 / 1,695 mm
重量|1,740 kg
エンジン|3,982 cc V型8気筒 直噴ツインターボ
ボア×ストローク|83.0 × 92.0 mm
圧縮比|9.5
最高出力|410 kW(557 ps)/5,750-6,750 rpm
最大トルク|680 Nm(69.3 kgm)/1,900-5,500 rpm
トランスミッション|7段AT(AMGスピードシフト DCT)
駆動方式|FR
サスペンション 前/後|ダブルウィッシュボーン式
ブレーキ 前|ベンチレーテッド ディスク
ブレーキ 後|ベンチレーテッド ディスク
タイヤ 前/後|265/35R19 / 305/30R20
0-100km/h加速|3.7 秒
最低地上高|115 mm
荷室容量|165 リッター
最小回転半径|5.5 メートル
ハンドル位置|左
価格|2,298 万円
メルセデスコール
0120-190-610