ジャガーXJのPHEV公開|Jaguar
Jaguar XJ_e|ジャガーXJ_e
ジャガーXJのPHEV公開
今年7月の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で初お目見えをはたしたジャガーのプラグインハイブリッド試作車「XJ_e」が、9月12日より開催された「2012 CENEX Low Carbon Vehicle Event」にて全貌を明らかにした。
Text by TAKEDA Hiromi
ロータスやインフィニティも巻き込んだ共同プロジェクト
「ジャガーXJ_e」は、英国内のサプライチェーンにおける、超低CO2排出車両製作に必要な専門技術の開発支援を目的としたコンセプトカー。英政府が主催する技術戦略委員会「REEVolutionプロジェクト」による援助を受けながら、英国を代表する最先端企業と共同で開発されたとのこと。おなじプロジェクトではロータス「エヴォーラ 414E ハイブリッド」やインフィニティ「EMERG-E」も開発されている。
ジャガーXJ_eは、ラグジュアリー・セグメントでは最先端を行くXJシリーズの軽量アルミニウム・モノコックと、パラレル・プラグインハイブリッド(PHEV)システムを組み合わせ、レンジローバー「イヴォーク」と共通の直列4気筒2リッター直噴ターボエンジンとハイブリッド用に最適化されたトルクコンバータ式8段ATを搭載。
またガソリンエンジン、電気モーター、或いは両方の組みあわせで走行可能。これはエネルギーマネージメントシステムによって常に最適に制御され、もっとも効率的なモードが自動的に選択されることになっている。
そして、このシステム合計の最高出力は334ps。0-100km/h加速は6.5秒以下で最高速度は250km/h(リミッター作動)という性能を誇るかたわらで、75g/kmを下まわるCO2 排出量を実現。パフォーマンスを犠牲にすることなくCO2 排出量を70パーセント以上も削減したことになるという。
さらに燃費は3.2リッター/100kmという、ラグジュアリーカーの常識を根底から揺るがすもので、燃料満タン時の航続可能距離は約1,092kmにも達するほか、電気モーターによるゼロエミッション走行も、40kmの距離内ならば可能とされている。