V8ツインターボディーゼルの「カイエンS」発表|Porsche
Porsche Cayenne S Diesel|ポルシェ カイエンS ディーゼル
V8ツインターボディーゼルの「カイエンS」発表
ポルシェA.G.は、「カイエン」のディーゼルエンジンモデルに、最大トルク850Nmをほこる、4.2リッターツインターボV8エンジンを搭載した「カイエンSディーゼル」を発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
強大なトルクと環境性能を両立
ポルシェのSUV「カイエン」には、2009年から欧州で発売されるV6ターボのディーゼルエンジンモデルがあるが、こんかい、さらにパワフルなV8ツインターボを搭載する「カイエンSディーゼル」が発表された。
エンジンは4.2リッターV型8気筒ツインターボディーゼルで、発生する最高出力は382ps(281kW)ながら最大トルクは850Nmに達する。0-100km/h加速は、4.8リッターV8自然吸気ガソリンエンジンを搭載する「カイエンGTS」とおなじ5.7秒、最高速度は252km/h。
環境対応性能も高く、V8ディーゼルエンジンを搭載するSUVでは世界初という「オートスタート/ストップ機能」(アイドリングストップ)を採用し、燃費はNEDC(新欧州ドライビングサイクル)値で8.3ℓ/100km(およそ12.0km/ℓ)、CO2排出量は218g/km。
つねに路面や走行状況を監視しながら最適な前後トルク配分を制御するPTM(ポルシェ・トラクション・マネージメント)が、後輪駆動のようなハンドリングを再現しつつ、必要な場合には前輪へのトルク配分をおこない、トラクションや安定性を確保する。さらにオプションの「ポルシェ・トルク・ベクトリングプラス」(PTV Plus)を選択すると、コーナリングや悪路走行時に左右輪のトルク配分を変化させ、よりダイナミックでスポーティなハンドリングを提供するという。
エクステリアは、シルバーの大型ブレーキキャリパーや黒で強調されたエアインレットなど、ガソリンエンジンの「カイエンS」のそれに倣う。唯一違う点は両サイドのフェンダーに記される“diesel”バッジのみだ。
この2013年1月に発売を予定しており、本国での価格は、19パーセントのVAT(付加価値税)込みで7万7,684ユーロと発表されている。