トヨタがプリウスPHVと電力網をつなぐ共同実証実験をインディアナ州で実施|Toyota
TOYOTA PRIUS PHV|トヨタ プリウスPHV
米インディアナ州でプリウスPHVと電力網をつなぐ共同実証実験に参画
トヨタ自動車はアメリカの大手電力会社デューク・エナジー社と、NPO法人 エナジー・システムズ・ネットワークと共同で、電力網の負荷平準化と電気利用車両の最適充電設定に関する実証実験を、2013年より1年間、アメリカ合衆国インディアナ州で実施すると発表した。
Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)
大手電力会社との共同実験
トヨタ自動車がアメリカであらたなシステム確立にむけた実験を開始する。この実験は「プリウス PHV」を使い、アメリカの大手電力会社デューク・エナジー社と、NPO法人 エナジー・システムズ・ネットワークと共同でおこなわれるもので、期間は1年間という。
米国自動車技術会がさだめる通信標準技術をもちいて、電気自動車と電力会社の電力網とのあいだで双方向のデジタル通信をおこなうことにより、需給状況に応じて電力消費を調整する「デマンド・レスポンス」というシステムによる電力網の負荷の平準化と、利用時間帯により料金が変動する制度をふまえた最適な充電設定を自動的におこなう仕組みの確立を目指す。
ユーザーのメリットとしては充電する電気自動車(今回の実験ではプリウスPHV)がコネクタを通じて、電力会社と電力需要等の情報をやり取りし、電力需要が低い時間帯であったり電気料金の安い時間帯に自動で充電を開始してくれる、ということである。
実験はインディアナ州インディアナポリス市在住の一般消費者5世帯を対象に、各家庭にプリウスPHVを1台ずつ貸与し、充電スタンドと通信機器を各1台ずつ設置することでおこなわれる。ここでえられたデータをもとに、車両と電力網とのあいだの通信システムの性能評価と充電管理システムの動作検証をおこない、ゆくゆくは電気自動車が増えていく世界において、このような取組みを通じ、低炭素社会の実現に貢献したいと、トヨタは考えているようだ。